転職後にも武器になる「本音」をどう磨くか
転職のサポートをしていて、度々聞かれるのが、みんな、どれくらい嘘ついてるんですか? という質問です。多かれ少なかれ、面接や書類で嘘をついたり、話を盛ったりする必要がある、と思っている人はいます。
しかし、転職活動において、嘘はまったく必要ありません。
むしろ、嘘をついたり、盛ったりすることが「会社辞めたい」ループの入り口だと言っても過言ではありません。
こう応えると、じゃあ、素で挑めばいいんですか? 本音をさらけ出せばいいんですか? と聞かれることがあります。
答えは「否(いな)」です。
たとえば、転職の面接でよく聞かれる質問に、「退職・転職理由」がありますが、正直に会社を辞めたい理由を本音で話すとなると、どうなるでしょうか?
「上司が嫌い」「休みがもっとほしい」「給料がもっとほしい」
これが本音ではないでしょうか?
私たちは人間ですから、こういった思いを抱くのは当たり前です
しかし、企業がこのように面接で発言した人に対して「この人材がほしい!」とならないのはみなさんも想像できるでしょう。だからやっぱり、ある程度、嘘つくしかないですよね?となるのです。
嘘もいけない、本音をそのまま話してもダメ。
では、どうすればいいのでしょうか。
そこで、"本音を磨く"という作業が必要になってくるのです。
本音と向き合い、本音を磨き、説得力のある自分になる。これは、「転職すること」を一番の目的にした転職エージェントは教えてくれません。
本音はとても感情的なものです。
あなたのことをよく知っている家族や友人なら、本音をそのまま話してもわかってくれるはずです。
しかし、転職活動においてはそのままでは通用しません。感情的な本音と向き合い、整理し、他人に通じる言葉に磨き上げる必要があるのです。この「本音を磨き上げる」を無意識にか意識的にか問わず、できているひとは転職後「も」うまくいく人になります。