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生き方

「気がつけば自分が無職」だった転職のプロの過去とその後

佐野創太

2022年03月07日 公開

 

どん底の私を救ってくれたもの

そんな私を救ってくれたのは、ひとりになってとことん本音と向き合う作業でした。

ネガティブな感情をとにかくノートに書き出し、今までの人間関係を整理していく作業を続けました。

この"本音磨き"によって、自分が本当はどうありたいのか、明確になった私は、まず新卒で入社した転職エージェント会社の上司に連絡を取りました。無職になったことを伝え、営業が辛かったことやどんどん成長を求める社風についていけなかったことも正直に話しました。

するとその上司は「仕事はする気はあるのか?」「どんな仕事がしたいんだ?」などいくつか質問した後、「戻る気があるなら上は通すよ」と言ってくれました。当時の社長も「少し早めの夏休みだったね。しかも長めの(笑)」と出戻りを許可してくれました。

"本音は人を動かす"ことを実感した瞬間です。

モヤモヤループにはまり、転職迷子になっていた私にとってはどんな転職ノウハウや思考法、キャリア戦略を勉強するよりも、本音磨きをまずはじめるべきでした。転職活動の本当のはじまりは、自分の本音と向き合うことだったと今ならわかります。

転職を経験した人も、転職はしていなけれどモヤモヤしている人も、ぜひとも転職エージェントや求人情報のサイトはいったん閉じて、自分と向き合い、本音を磨いてみてください。「本音磨き」こそが転職活動の本当のはじまりである「転職ステージ0」です。

 

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