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「気がつけば自分が無職」だった転職のプロの過去とその後

2022年03月07日 公開

佐野創太

人生の分岐点

転職エージェントとして転職サポートと、求人サイトの新規事業の立ち上げをした経験がある佐野創太さん。その後、日本初・唯一の「退職学(R)(resignology)」の研究家として1000名以上の20代〜50代の「会社辞めようかな」からはじまる働き方相談に乗ってきた。しかしながら、佐野さん自身は転職に失敗したつらい過去があると語る。

同氏の新刊『「会社辞めたい」ループから抜け出そう!転職後も武器になる思考法』より、自身の経験を包み隠さず語っている一節を抜粋し紹介する。

※本稿は佐野創太著『「会社辞めたい」ループから抜け出そう!転職後も武器になる思考法』(サンマーク出版刊)より一部抜粋・編集したものです。

 

どうして転職のプロなのに、転職迷子になったのか?

はじめに告白させてください。

実は、私には自分に嘘をつき続けていた過去があります。

転職「だけ」うまくいく人と、転職後「も」うまくいく人がいることに気がついたのは、何より私自身が転職「だけ」うまくいく人、つまり「会社辞めたい」ループに陥った人だったからです。週4で「会社辞めたい」と思っていました。

私は新卒で入った会社は1年で退職しました。上司には「もっと社会のためになる仕事がしたい」と伝えましたが、本音は「営業が辛い」でした。

次の会社は1ヶ月で退職しました。表向きは「社風が合わない」でしたが、本音は「仕事のレベルが高すぎてついていけない」でした。

社会人2年目で2回の早期退職をした私は、転職エージェントに頼ろうとしますが、「早期退職を繰り返したあなたの経歴ではサービスを提供できません」と登録を断られました。

今思えば、経歴に問題があること以上に、本音がわからず自分を大きく見せようとしていた私をサポートしたくなかったのでしょう。早期退職をしても復活する人はいますから。

「自分の力で何とかしよう」と思った私は、多くの面接術や転職ノウハウを学びました。

企業研究や業界研究にもお金を注ぎ込みました。それでも企業から不採用通知を意味する「お祈りメール」は溜まっていく一方でしたし、内定をもらってもモヤモヤして辞退を続けていました。親の紹介で会った人事の責任者の人にも「落ち着いて考える時間を取った方がいい」と諭される始末です。

気がつけば私は無職になっていました。

私自身が転職エージェントとして「いい会社」を見極め、求職者のキャリア相談に乗っていた立場にもかかわらず、です。

「このままずっと転職迷子なのだろうか」と不安で押し潰されそうでした。SNSを見ては「取り残されているのでは」と焦る自分の傷を塞ぐために楽しそうな友人の投稿をどんどんミュートしていきました。大好きな音楽を聴いても、ぴくりとも心が動きません。

「一発逆転しないと、まずい」と一念発起したつもりになって、高額セミナーや副業ノウハウにお金を注ぎ込んだこともあります。心に刺さった嘘のトゲが本音を麻痺させていて、判断がおかしくなっていたのでしょう。

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