「放下着」軽やかに毎日を生きるコツ
今回は「放下着」を紹介します。
何もかも、一切投げ捨ててしまえ。これが、この禅語の意味するところです。生きていると、私たちの心には、さまざまなホコリやゴミが溜まります。
たとえば、欲や執着、嫉妬や後悔。それらをもち続けていると、人生はどんどん重苦しく、きゅうくつなものになっていきます。
ですから、厚いコートを脱ぐように、思い切って捨ててしまうことが大事なのです。脱ぎ捨てたあとは、きっと軽やかな毎日が待っているでしょう。
【書いて、声に出しましょう】
【枡野俊明(ますの・しゅんみょう)】
曹洞宗徳雄山建功寺住職、庭園デザイナー、多摩美術大学名誉教授
1953年神奈川県生まれ。大学卒業後、大本山總持寺で修行。「禅の庭」の創作活動により、国内外から高い評価を得る。芸術選奨文部大臣新人賞を庭園デザイナーとして初受賞。ドイツ連邦共和国功労勲章功労十字小綬章を受章。2006年には『ニューズウィーク』日本版にて、「世界が尊敬する日本人100人」に選出される。庭園デザイナーとしての主な作品に、カナダ大使館庭園、セルリアンタワー東急ホテル日本庭園など。