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「フェムテック」とは何か?いま女性の悩みが“社会課題”とされるワケ

及川夕子(医療ライター)、高橋幸子(産婦人科医)

2022年08月22日 公開 2024年12月16日 更新

 

企業で活発化するフェムテック関連の取り組み

女性特有の健康課題や女性が抱える悩みを知ってもらおうと、フェムテック企業が学びの場を提供する動きも盛んです。

女性の健康情報サービス「ルナルナ」は2020年11月より、年齢や性別を問わず誰もが女性のカラダやココロについて正しく知り、理解し合うことを目的とした学びの場を創出するため、FEMCATION(フェムケーション)というプロジェクトをスタートさせています。

フェムテックの盛り上がりは、百貨店の売場にも変化をもたらしました。

伊勢丹新宿店は、本館地下2階のビューティアポセカリーにおいて、2013年からデリケートゾーンケアアイテムの取り扱いをスタートし、2018年以降、月経カップをはじめとしたサニタリー製品の拡充をはじめ、骨盤庭筋トレーニングアイテムやセクシャルウェルネスグッズなど、販売するアイテムを広げてきました。

伊勢丹新宿店本館地下2階ビューティアポセカリー・バイヤーの坂本桂子さんは、「まだまだフェムテックアイテムに関心はありながらも、実際に商品に触れたり、情報を得る場に悩まれているお客さまも多いと思います。そういった意味でも私たちのような百貨店が選品してご紹介することがお客さまの安心感へもつながっていると考えています。

また、イベントの実施時には、お客さまご自身のお悩みについてお話を伺ったり、商品についてより深くお伝えすることができるのもリアル店舗ならでの良さだと感じています」と話します。

関西では、大丸梅田店が、2019年に百貨店初のフェムテック常設コーナー「michi kake」(同店5階)をオープンしました。こうした百貨店では、話題性のあるフェムテックを紹介するポップアップイベントや啓発セミナーなども度々開催しています。

ショッピングモールに、フェムテック専門のコーナーが新設されたり、オンラインで購入できるフェムテックのセレクトショップも増えてきたりしています。のぞいてみると結構楽しいですよ。

 

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