チャンスに恵まれない⇒「待つな。探すんだ。」
<先人のことば>
自分に有利なチャンスを見分けよ。
―― 古代ギリシャの数学者・哲学者ピタゴラス
「私は幸運の女神から見放されている」「なぜかチャンスがめぐって来ない」と、落ちこんでいる人がいます。
しかし、本当にチャンスがめぐって来ないのか、疑問です。もしかしたら、チャンスが来ているのにもかかわらず、気づいていないだけかもしれません。
イギリスの物理学者、ニュートンは、「チャンスは、すべての人のもとに訪れている」という言葉を残しています。
ニュートンは「木からリンゴが落ちるのを見て、初めて万有引力を発見した人」ですが、「木からリンゴが落ちるのを初めて見た人」ではありません。
木からリンゴが落ちる光景など、誰でも見ていました。
そこに「引力が働いている」ということに初めて気づいたのが、ニュートンだったのです。
これが、ニュートンが、「チャンスは、すべての人のもとに訪れている」と述べた意味だと思います。
木からリンゴが落ちるように、誰にでもチャンスは訪れているのです。そこに、自分の人生を成功に導くチャンスを発見できるかどうかは、その人次第です。
植西聰(うえにし・あきら)
著述家、カウンセラー
東京都出身。著述家。学習院高等科、同大学卒業後、資生堂に在職。独立後、「心理学」「東洋思想」「ニューソート」などに基づいた人生論の研究に従事。1986年、長年にわたる研究成果を体系化した「成心学」の理論を確立し、著述活動を開始する。1995年、産業カウンセラー(労働大臣認定)を取得。