「他人のせいにしない子」を育てるには“経営教育”が有効な理由
2023年05月15日 公開 2024年12月16日 更新
「砂」を売るにはどうすればいいだろう?
校庭の砂や近所の公園の砂を、お金を出してでも買いたい人はいますか?ごく一部の例外を除けばほとんどいませんよね。
でも、たとえばそれが甲子園の砂ならどうですか? あるいはエジプトのピラミットの砂ならどうですか。一見すると砂のようにみえるけどよく見たら小さな貝殻が集まっている綺麗な砂ならどうでしょう?
会社ができたとしても、その会社が儲かるかどうかは別問題です。会社が儲かるためには、会社が作るモノがきちんと売れないといけません。
このとき、お金を出してでも何かを欲しいという人がいることを「需要」とか「需要がある」といいます。そして、砂の例からもわかるように、需要があるかないかを決めるのは、お客さんだというわけです。
当たり前のことですが、製品・サービスが売れるためには、それを欲しいと思う人がひとり以上いないといけません。
何かを必要としていない人と、その何かを必要としている人とが出会ってはじめて、製品・サービスとお金とが交換されます。そして、お金と製品・サービスの交換のことを、私たちは普段、「売れる」とか「売上」と呼んでいるわけです。
これに対して、需要に合わせて製品・サービスを提供することを、「供給」といいます。ここで、気を付ける必要があるのは、供給する量は需要に合わせて決める必要があるということです。もし需要以上の供給をしても余ってしまうだけで、仕入れに使ったお金が無駄になってしまいます。
ただし、需要をほりおこす方法もあります。魅力的な広告をおこなうとか、色々ありますが、一番よくつかわれるのは、価格を下げることです。価格を下げれば「こんなに安いのなら買ってもいいな」という人が増えます。
また、値段を下げなくても、あるものをどうしても欲しいというお客さんはどんな人か考えて、そういうお客さんに会える場所にいって、そのお客さんに対して製品のよさを説明すれば、「これなら高くても買いたい」と言ってくれるかもしれません。こうして需要を作り出すことが可能になります。