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趣味のグッズは捨てない...ミニマリストが勧める「モノを手放す」3つのコツ

ミニマリストゆみにゃん(ミニマリスト)

2023年06月05日 公開 2024年12月16日 更新


ミニマリストゆみにゃん氏の部屋の様子

もともとは片づけが苦手で、家中にモノがあふれていたという人気YouTuberのミニマリストゆみにゃん氏。離婚と引っ越しをキッカケにモノを手放すことに目覚め、ミニマルに暮らし始めてから人生が好転したという。本稿では、モノを手放すコツについて紹介する。(取材・構成:鈴木裕子)

※本稿は、『THE21』2023年7月号特集「『時間がない!』から抜け出せない本当の理由」より、内容を一部抜粋・編集したものです。

 

人と比較しても幸せにはなれない

少ないモノで小さく暮らせるようになって得た時間は、自分が本当に大切だと思っていることに使っています。

例えば、将来のことを考えて転職や副業にチャレンジしました。転職が成功し、年収が大幅にアップ。しかも、ホワイト企業だったので、副業を始める時間もできました。今では、ユーチューブのチャンネル登録者数が12万人を超えています。

他にも、親友との時間を増やせたり、愛犬とゆっくり過ごす時間を確保できたりして、モノに囲まれていたときよりも、ずっと心が満たされています。

「ミニマリストなのに犬を飼っているなんて、それこそムダじゃない?」

そんなふうに言われることもありますが、私にとって愛犬と過ごす時間は、何よりも大切な、心が安らぐ時間なんです。流行の服やバッグを買うことよりも、愛犬と一緒に公園を散歩することに幸せを感じます。

また、「モノが少ない人生なんて味気ないよ」とか「心豊かに過ごすにはムダなモノも必要だよ」なんて言われることもありますが、むしろ旅行や留学、友人との外食など、自分の大切なことに使える時間とお金が増えて、幸福度が格段に上がっています。

モノを手放すことで「自分軸」が明確になるにつれ、「人は人、自分は自分。人と比較しても幸せにはなれない」ということも意識できるようになって、私の人生は好転していきました。

 

モノを手放す3つのポイント

モノの手放し方は、人によって色々な考え方がありますが、ここでは私自身の経験に基づいて、手放し方のコツを3つご紹介します。

1. クローゼットから始める

手放すことが苦手な方でも始めやすいのは、家の中のかさのあるモノから始めることです。

その代表格は、クローゼットにパンパンにつめ込まれている服。着心地が悪い、1年以上着ていない、デザインや色は好きだけど似合わない、何となく置いてある、流行遅れ、などといった服はありませんか?

それらは、すべて今すぐ手放すべき服です。「いつか着るかもしれない」は絶対にやってきません。どんどんゴミ袋に入れて手放していきましょう。

服は、「モノが減った」ということをひと目で実感できて達成感を味わえるので、手放す練習にはもってこいです。そして、クローゼットに余裕ができたら、空いたスペースを維持して、それ以上、服を増やさないのがポイントです。

少ない服で暮らすためのコツは、仕事用の服を制服化してしまうこと。毎朝、コーディネートで悩む必要がなく、余裕を持って家を出られます。

これは、アップル創業者のスティーブ・ジョブズ氏の考え方を参考にしています。ジョブズ氏は同じ服を複数枚用意して、毎日同じ格好をすることで脳をムダに疲れさせず、自分の大切なことに決断のエネルギーを残していたそうです。

また、お休みの日用のおしゃれ着も、1年を通して着られるお気に入りが数着あれば充分間に合います。毎週末に続けて同じ人に会うことはほとんどないので、同じ服を着ていて恥ずかしい思いをしたことはありません。それに、厳選した服を着ていると、毎回気分が上がるのでおすすめです。

服以外でも、1年以上使っていないモノは、この先も使わない可能性大。手放す対象です。

ただ、たまに家族の圧に屈して、自分の趣味のモノを手放そうとする方がいますが、それは絶対におすすめできません。「趣味=人生を豊かにしてくれるモノや時間」なので、最初に手をつけるには非常にハードルが高く、人生の豊かさを考えると、むしろそのままでいいと思います。思い出のつまったモノも同様です。

2. デジタル関連を見直す

普段使っているパソコンやスマートフォンの画面を確認してみてください。ダウンロードしたけれど使っていないアプリやファイルが、ずっとそのままになっていませんか?

毎日の暮らしに必須、あるいは使用頻度の高いモノだけに絞りましょう。画面がごちゃごちゃしていると、それを見るだけでエネルギーを奪われるし、必要なアプリをすぐに見つけられずにイライラします。課金アプリやサブスクリプションも、この機会に解約してスッキリしましょう。お金の節約にもなります。

3. 一気に手放す

「1日1個モノを手放す」という考え方も手軽でいいと思いますが、変化を感じにくいので途中で挫折してしまう可能性が大いにあります。週末など時間と心に比較的余裕があるときに一気に取り組んだほうが、手放す快感を味わいやすいでしょう。

次第に、捨てること自体が楽しくなって、エンターテインメントのように思えてきます。そうなれば、しめたものです。

忙しい私たち現代人が、時間と心の余裕を手に入れようとしたときに実践しやすいのは、何かを「足す」ことではなく「引く」こと。モノを手放すことは今日からできます。

モノを手放していって最後に手元に残るのが、自分にとって本当に大切なモノや時間だと思います。あなたには何が残るでしょうか?

 

著者紹介

ミニマリストゆみにゃん(みにまりすと・ゆみにゃん)

ミニマリスト

大学卒業後、大手ゲームメーカーに入社。その後、結婚するもマイホーム購入直後に離婚して貯金ゼロになる。そこからミニマリストに目覚め、空いた時間でYouTubeに挑戦。ミニマルライフを活かした節約術、時短術、お金の増やし方などを発信し、チャンネル登録者数は12万人を超える。著書に『ミニマリストゆみにゃんのお金のつくりかた』(すばる舎)などがある。

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