世界一の称号を獲得するまでに成長
――社内が大きく変化したことを実感できることは何でしょう
顧客本位でニーズに応えるトータルパッケージサービスを提供する会社を目指し、発想力や技術力を磨いてきた結果、世界包装機構の「ワールドスターコンテスト」日用品部門で最高賞を受賞、世界一の称号をまで獲得することができるようになりました。
また、こんなことがありました。「もっと、うちの商品が売れて欲しい」、顧客の声を追求した結果、BtoB事業をおこなう段ボール製造会社が、BtoC事業にまで領域を拡大させ、三井アウトレットパーク北陸小矢部にて、北陸ならではの食品や工芸品を販売するセレクトショップ「the Made In」を開業しました。
このように顧客が抱える課題を一緒に解決していく、そんな取り組みを通して顧客の利益向上を支える役割も担えるようになった様子が見えた時に変化を実感します。
それから、社員の変化は社外からよく伝わってきます。先日も、「お宅の営業マンは凄い、とにかくこちらの考えを聞いてきて、こちらの要望や課題に真摯に向き合い、なんとか答えようとする。あの執念のような気合いがすごい!」と、得意先の社長様から言葉をいただき、社員の変化と成長をしみじみ実感しています。
――創業100年目へ向け、今後の取り組みや目指す会社像とは
顧客本位の理念をもとに社員の教育や強い組織づくりを推し進めてきた結果、今年度の売上は100億を超え、経常利益も7〜8%、自己資本比率も83%となりました。しかし、国内外の経済環境を考えると、さらなる努力が必要となるでしょう。
弊社には顧客の利益をとことん追求するマインドと実現化するための高い設計技術力があります。この強みを最大限に活かし、段ボール並びにパッケージ設計を活かした新規事業や新製品を仕掛けていきたいと考えています。
まず、梱包や輸送に関わるプラスチック製品を紙製へ置き換える脱プラ活動。また、世界進出として大型の機械や車両のパーツを輸送する際に使用している木や樹脂製の梱包資材を段ボールに置き換える活動の拡大。さらに、新たな輸送手段として開発が進むドローン運送の梱包資材市場へも進出を始めているところです。
「しょせん段ボール」と思い段ボール箱を作るだけだった弊社が今では段ボールを新たな視点で使いこなし、新たな価値を提供する企業に変化しています。この先、万一段ボールが存在しない時代が来たとしても、さらなる笑顔と価値創造を提供する企業として存続しつづけたいです。