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「内向的な人生」はつまらない? 社交性が求められる社会の息苦しさ

ティボ・ムリス(著述家,ライフコーチ)

2023年10月25日 公開 2024年12月16日 更新

あなたは自分が内向的だと思いますか?外向的だと思いますか?

外向的な人が目立つ世の中なので、内向的な人は自分を責めたり、内向的であることに恥ずかしさを感じていたりするかもしれません。

しかし、内向的であることは悪いことではありません。内向型の人はどんなマインドでいることが重要なのか、自身も内向型というティボ・ムリスさんが解説します。

※本稿は『「ひとりが好きな人」の上手な生き方』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)を一部抜粋・編集したものです。

 

外向型のように振る舞う必要はない

内向型の人にとっては不幸なことに、私たちは外向型の人のために設計された世の中で暮らしている。外向性は正常な規範とされているので、内向型の人の多くはそれに合わせるのに苦労している。

実際、外向的になるためにいくら努力しても、不満と疲労がたまるばかりだ。私たちはふだん周囲の人から「人前でもっと話せ」「もっと社交的になれ」「もっと活動的になれ」とさんざん言われるし、「冷淡で愛想が悪い」「よそよそしくて、とっつきにくい」「一緒にいると退屈だ」などと批判される。

しかしながら、内向的な性格は欠点と見なされるべきではない。それは直すべきものでも恥じるべきものでもなく、誇りに思うべきものなのだ。内向型の人は社会に大きな貢献をすることができる。

世界の人口の約半数が、程度の差こそあれ内向型だ。外向型の人たちばかりが注目され称賛されるので、彼らが世の中の多数派だと思われがちだが、それは真実ではない。

内向型の人はけっして無能な存在ではないから、社会の基準に合わせるために外向型のように振る舞う必要はない。数百万年の進化の末に、内向型の人が世界の人口の約半数を占めているとすれば、私たちが社会で果たすべき独自の役割があることは明白だ。

それはとても重要な役割であり、軽視されるべきではない。数百万年におよぶ人類の進化は間違っていないのだ。

 

自分らしさをないがしろにしない

あなたは背が高いことや低いことについて謝るだろうか?男性や女性であることについてはどうだろうか?

もしそれらのことについて謝らない(もちろん謝る必要はない)なら、なぜ内向的な性格について謝る必要があるのだろうか?

内向的な性格は自分の意思でどうにかなるものではない。あなたはひとりで過ごす時間を必要としていて、それは今後も変わらない。なぜならそれは脳の仕組みによるものだからだ。

あなたは一時的に外向型のように振る舞うことができるかもしれないが、ひとりで過ごす時間を必要としているという事実は変わらない。

内向型の人にとって、ひとりで過ごす時間を大切にしないことは、本来の性格に反して自分らしさをないがしろにすることなのだ。

 

あなたに欠けているものはない

内向型の人は何かが欠けていると思われがちだ。外向型の人に言わせると、私たちには社交性が欠けていることになる。

彼らは私たちに「もっとしゃべるべきだ」「もっと人とかかわるべきだ」「もっと社交的になって人生を楽しむべきだ」などと言うが、それは自分の外向的な性格にもとづく価値観を押しつけているにすぎない。

外向型のように振る舞うために内向的な性格を直す必要はない。なぜなら何かが欠けているわけではないからだ。あなたは機嫌が悪いわけでもなく、奇妙な振る舞いをしているわけでもない。

無理に外向的になろうとする必要はない。あるがままの自分を理解し大切にしさえすればいいのだ。

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すべての人に対して社交的になる必要はない

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