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思い出がつまった「捨てにくいモノ」を手放すには? プロが教えるポイント

やましたひでこ(一般財団法人「断捨離(R)」代表)

2025年06月28日 公開

思い出がつまった「捨てにくいモノ」を手放すには? プロが教えるポイント

クローゼットや引き出しの奥に眠る、思い出の品や友人からのいただきモノ。「いつか使うかも」と、つい溜め込んでしまっているモノはありませんか? 断捨離(R)の提唱者である、やましたひでこさんが、そんな「捨てられないモノ」を手放すポイントについて語ります。(取材・文:野中真規子)

※本稿は、『PHPくらしラク~る♪』2024年6月号より、一部を抜粋編集したものです。

 

捨てにくいモノを手放す勇気を持とう

もし今、使わないのに捨てにくいモノがあって困っているなら、自分に「なぜこれを捨てにくいの?」と問いかけてみましょう。

「いつか使うかも」と思うなら、将来必要なモノが手に入れられないかもという、未来の不安がある証拠。「思い出の品だから」と思うなら、過去への未練が強い状態です。または単に捨てるのが面倒なだけかもしれませんね。どんな理由でも、そのせいで快適な空間を作れずにいることに気づきましょう。

歳を重ねるにつれて判断力も体力も衰えていくなかで、不要なモノを放置していると、モノはどんどん増え、身動きがとれなくなります。使わないモノでいっぱいになった家には、新しいモノが入ってくる余地がありません。ゆとりのある生活空間で生き生きとした人生を送るために、捨てにくいモノと向き合ってみてください。

 

まだ使うかも...の断捨離

「まだ使えるから」「新しいから」と不要なモノをとっておいても、そのモノに圧迫される毎日では、いい未来はやってきません!

 

●昔の趣味のグッズ

手芸、音楽、運動、アウトドアなどの趣味は、加齢とともに続けるのが難しくなったり、興味が薄れていくことも。気持ちの離れたモノをいつまでもとっておくのは、執着の現れ。手放すことで家にも心にも余裕ができ、新しい趣味に出合いやすくなります。

●高価なアクセサリー

高価なモノや人から贈られたモノである場合でも、あくまで今の自分に必要かどうかを精査するべき。サイズが合わない、片方をなくした、つけるのが手間、似合わない、などのモノは手放すか、リメイクして復活させましょう。

 

思い出の断捨離

思い出はモノではなく、心に宿ります。今の生活の邪魔になるモノは思い出だけを残して、手放したり減らしたりしましょう。

 

●子どもに関わるモノ

子どもが小さい頃に描いた絵や工作、トロフィーや賞状などは、とっておくなら棚や壁に飾るなど、今の暮らしに取り入れて。ただ収納に押し込めているだけなら、思い出を大切にしていることにはなりません。手放しましょう。

●頑張りの証

自分へのご褒美に買った洋服や、自分磨きのために買ったテキストなど、頑張りの証は執着がこびりつきやすいものです。今役立つモノや、大切に使っているモノ以外は始末を。モノがなくなっても頑張った価値は自分の中に残ります。

●いただきモノ

申し訳なくて捨てられないと思いがちですが、それより自分が好きかどうか、使いたいかどうかを優先して。いただいたことに感謝したら、モノは処分しましょう。

●親から引き継いだモノ

それを大切に思うのは親の価値観です。自分の価値観と照らし合わせて、自分の今の生活に合わないと感じるモノは、思い切って手放しましょう。

 

【思い出の断捨離の心得】

思い入れのあるモノを捨てられない場合も、自分を責めないでください。一旦保留にし、ほかの捨てられるモノをどんどん手放していくと、本当に必要なモノ、不要なモノの判断がつくようになります。思い出の品についてはそれから着手を。

自分で自分に「今は手放すのが嫌なのね。でも、もう必要ないし、場所をとるし、維持管理の手間もかかるよね」と繰り返し語りかけて、納得できるようになったら手放していきましょう。

 

体のことを考えた断捨離

加齢により重いモノを持ったり、しゃがんだりするのが苦痛になっていきます。体に合わせてモノも見直しましょう。

 

●座布団

椅子に座る生活に移行したら、座布団は不要になります。あるかわからない来客のために大量の座布団をとっておくのはやめ、来客にも椅子をすすめましょう。

●背の高い食器棚・本棚

食器棚や本棚など家にある大きな収納は、この先、手が届かない、重くて扱えないなど、負担に。人生の折り返し地点が手放し時です。中のモノも含めて断捨離を。

●革製の重いバッグ

それ自体が重い革製のバッグ。扱いづらくてあまり使わなくなっているなら、役目を終えてお別れの時です。次に使って活かしてくれる人に譲るなどしましょう。

 

舞台が変われば道具も変える

そもそも、自分が本当に大切だと感じているモノは断捨離対象品目には浮上してこないはず。「捨てにくい」と思っている時点で、自分でも捨てたほうがいいとわかっているのです。でも、そこを押し留めているのは自分自身に他なりません。

「心身一如」(心と体はひとつ)という言葉がありますが、私は「物心一如」でもあると考えます。目の前のモノは、自分の価値観に基づいて手にし、そこに置いてあるわけですよね。

家の中のモノに違和感がある時こそ、新しい自分になるチャンス。この先も充実した人生を送りたいなら、新たな舞台をイメージし、そこにいる自分に相応しい、必要なモノだけを選び取っていきましょう。古い道具にしがみつくのはやめるのです。

私自身もそうした経験を重ねて今があります。本当に必要なモノに囲まれ、したいコトを選び取り、楽しく歳を重ねましょう。

 

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