目の疲労に効くのは?
ブルーベリーvs.親子丼
目の疲労回復に効くのはアントシアニンと呼ばれる紫色系の色素。食べやすいのはブルーベリーだが、大量にとらないと効果が出にくいのが難点。また、視神経の疲れを回復させるにはビタミンB2も必要。魚や卵といったタンパク源にはビタミンB2も含まれているので、働き盛りのビジネスマンには山盛りのブルーベリーを食べるより、むしろオムライスや親子丼、温泉卵を添えた料理などをお勧めしたい。
集中力低下に効くのは?
菓子パンvs.和菓子
集中力の低下は脳のエネルギー不足が原因。脳の唯一のエネルギー源となる糖質は体内に長時間留めておけないので、12時に昼ごはんを食べると午後3時?4時くらいに自然と血糖値が下がってくる。この時間帯に200キロカロリー程度の糖質中心のものをとれば集中力が回復。お勧めは饅頭や羊羹などの和菓子。バターや油が使われている菓子パンやケーキは、カロリーが高く肥満の原因になるのでNGだ。
抜け毛予防に効くのは?
ヒジキvs.アーモンド
ヒジキやわかめなどの海藻にはミネラルが多いので、確かに髪の毛の元になる栄養素は含まれている。ただ、それが抜け毛予防になるという科学的根拠は、実は証明されていない。抜け毛予防には、むしろ頭皮の血行を良くすることが大切なので、血行を促進するビタミンEが豊富なアーモンドなどのナッツ類をとったほうが良いだろう。カボチャ、ピーマン、ブロッコリーなどもビタミンEが豊富。
新陳代謝を上げるには?
カレーvs.ショウガ
汗が噴き出るほど辛いカレーを食べると身体が活性化するような気がするが、それは一瞬のこと。汗がひいた後は逆に身体が冷えてしまうので代謝アップにはつながらない。身体を持続的に温め、代謝アップを促進するにはショウガがお勧め。ショウガに含まれるジンゲロールという辛み成分には血行を良くする効果が大。すりおろしたショウガ(チューブ入りでも可)を紅茶に入れれば、気軽に飲めてグッド。
血液をサラサラにするには?
青魚vs.コンニャク
サバなどの青魚に含まれているDHAやEPAなどのオメガ3系列脂肪酸には血栓を作りにくくする働きがあるので、サバの塩焼きなどを食べるのも悪くない。ただ、より効果的なのは食物繊維を豊富に含んだ食品をとって腸の大掃除をすること。その代表的な食品がコンニャク。コンニャクに含まれた水溶性の食物繊維が、腸内で血液中の余分な脂肪をとり込んで排出し、血液をサラサラにしてくれる。
『THE21』2018年8月号より
取材構成内山靖子