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痩せたければ むしろ「お米」を食べなさい!

柏原ゆきよ((一社)日本健康食育協会代表理事)

2018年08月30日 公開 2024年12月16日 更新

しっかり食べて痩せる「ガマンしないダイエット」

仕事の成功には「見た目」も重要な要素。ただ、年齢とともに太りやすく痩せにくくなったことで、多くの人がダイエットを迫られているはずだ。中でもよく知られているのが、「糖質制限」。米や小麦などの炭水化物を減らすことで痩せる、というものだが、管理栄養士の柏原ゆきよ氏はむしろ、「痩せたければ、もっとお米を食べるべき」と指摘する。斬新な「お米を食べるダイエット法」とは?

 

メタボ克服のカギはカロリーよりも「代謝」

 多くの人が気にしているメタボリックシンドローム、いわゆる「メタボ」とは、代謝異常症候群のことを指します。代謝の悪化により、内臓脂肪が溜まり、太りやすくなる。さらには、それが血圧や血糖値、中性脂肪、尿酸値などの異常にもつながっていくのです。

 つまり、メタボの原因は「代謝」なのですが、多くの人はこのように考えます。「太るのは、消費カロリーよりも摂取カロリーが多いからだ。摂取カロリーを消費カロリーよりも減らせば太らないはず。低カロリーの食事を心がけよう」

 ある意味、間違いではありません。ただ、これは長期的には太りやすくなる考え方です。

 確かに低カロリーの食事をすれば、最初のうちはみるみる痩せていきます。しかし、ある時点から停滞期に入ってしまいます。それは、身体が摂取カロリーの低下に合わせて消費カロリーも下げてしまい、代謝機能をさらに低下させるからです。

 すると、低下した消費カロリーを少しでも超えれば、身体はとり過ぎたカロリーを脂肪として蓄えようとします。

とくに、お腹は内臓がつまっている大事な場所なので、身体の防御反応により、脂肪が優先的についていきます。低カロリーダイエットによって、かえって中年太りしやすい身体になっているのです(図1)。

 また、代謝機能が低下すると、体温維持や臓器の運動といった生命活動に使うエネルギー量も減ってしまいます。つまり、身体機能自体が低下し、仕事への悪影響や身体の老化さえも促進してしまうのです。

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日本人のメタボの原因は「お米」ではない!?

著者紹介

柏原ゆきよ(かしわばら・ゆきよ)

(一社)日本健康食育協会代表理事(一社)日本健康食育協会代表理事  (一社)食アスリート協会副代表理

4万人以上の食事サポートの経験を通じて、お腹からやせる食事方法を開発。医療機関での栄養コンサルタント、トップアスリートへの食サポート、一般ビジネスパーソンや経営者やモデルなどへの食のアドバイスなどに携わっている。著書に『食べて飲んでおなかからやせる』(かんき出版)、『お腹からやせる食べかた』(講談社)など。

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