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くらし

定年前のちょっとした工夫で、年金額をグンと増やす裏ワザ

荻原博子(経済ジャーナリスト)

2019年01月23日 公開 2024年12月16日 更新

<<老後を過ごすためには定年時に3,000万円の貯蓄が必要と言われるが、経済ジャーナリストの荻原博子氏は、その条件に当てはまるのはごく一部だと指摘する。では当てはまらない人は全員「老後破産」の憂き目にあってしまうのか!?

荻原氏は著書『年金だけでも暮らせます』において、年金だけで暮らす"勝ち組"は多く存在していて、そういう人たちが現行制度への正確な知識をもって、制度をフル活用していると述べている。

本稿では同書より、あまり知られていない年金制度の裏ワザで年金額を増やす方法を示した一説を紹介する。>>

※本稿は荻原博子著『年金だけでも暮らせます』(PHP新書)より一部抜粋・編集したものです

※本稿で紹介する年金制度に関する情報は、2018年12月時点のものであり、変更になる場合があります

 

なぜか知られていない"申請すればオトクになる制度"

ここでは、少しでも多く年金をもらうためのコツをご紹介しましょう。

不思議なことにテレビ等では、ほとんど扱われない内容なので、あまり知られていません。なかには一部の人しか利用できないものもありますが、年金事務所に申請すればほとんどの方の年金がオトクになります。ぜひ、検討してみてください。

自営業者など国民年金に加入している方は、どうせ保険料を支払わなくてはならないなら、毎月支払うより、口座振替でまとめて支払ったほうがおトクです。
 

 保険料を事前にまとめ払いすればおトクに(2018年度、口座振替の場合)

2018年度の口座振替の場合のまとめ払いの割引額ですが、1年分の保険料をまとめて支払うと、4110円安くなります。

さらに、2年分をまとめて支払うと、1万5650円安くなります。1年ごとに支払うより、7430円も安くなります。1年分、2年分のまとまったお金がないという人は、6ヶ月分をまとめて支払っただけでも、1110円おトクになります。

また、早割(当月末振込)という本来の保険料よりも1ヶ月早く支払うパターンにすれば50円割引になります。1回早く支払っただけで、同じように月払いしても50円ずつ安くなるのです。

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「付加年金」は2年で元がとれて、あとは一生ラクできる 

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