「付加年金」は2年で元がとれて、あとは一生ラクできる
国民年金は、満額支給されても77万9300円(2018年度)。月約6万5000円と、老後資金としてはかなり心細い。この年金支給額を少しでも増やしたいなら、付加保険料をプラスするといいでしょう。
付加年金とは、国民年金の保険料に月額400円を上乗せして支払う年金のこと。国民年金基金に加入している方は納めることができませんが、付加年金を払っておくと、将来もらう「老齢基礎年金」に200円×付加保険料納付月数の付加年金額がプラスされます。
例えば、10年間、月400円の付加保険料を支払ったとします。すると400円×12ヶ月×10年で、累計で4万8000円を支払うのですが、そうすると、老後にもらう年金額が200円×12ヶ月×10年で、年額2万4000円増えます。
これだけだと、4万8000円を支払って2万4000円だけかと思うかもしれま
せんが、年金は死ぬまで毎年もらえます。
つまり、2年経つとあわせて4万8000円もらえることになるので支払った保険料が回収され、10年経つと、24万円ですから19万2000円おトクになり、20年経つと43万2000円、30年経てば67万2000円おトクということになります。
この付加年金をよりおトクにするのが、付加年金のまとめ払い。
付加年金もまとめ払いすればオトクに
口座振替で1年払いにすると、100円引きになります。
付加年金のデメリットは、物価上昇に弱いこと。
通常の公的年金は、物価が上がればそれに応じて支給額も上がりますが、付加年金の場合は、10年後も20年後も支給額は変わりません。
極端な話、20年後ラーメンが1杯1万円になっていたら、年2万4000円もらっても、ラーメン2杯半分にしかならないということ。
ただ、将来はどうなっているのか誰にも予想ができないので、月400円くらいなら、支払っておいてもいいかもしれません。