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コンビニが24時間断念!? 人手不足を克服する意外な方法

平賀充記(ひらがあつのり:ツナグ働き方研究所所長)

2019年03月13日 公開 2024年12月16日 更新

<<コンビニは24時間営業すべきか否か――。大きな議論となっています。大阪のとあるコンビニオーナーが1日19時間営業に変更したことがきっかけです。

コンビニは、24時間365日開いていることで、安全安心な街づくりを担う社会インフラの役目を果たしてくれています。一方で、24時間営業を維持するために労働環境がブラック化しがち。そのオーナーは「人が足らず店が回らない。時給を上げるのも限界がある」と話しています。

人手を確保できるかどうか。兎にも角にも「採用」が社会インフラとしてのコンビニを守る生命線なのです。

空前の人手不足時代ではあるものの、人材確保できている企業や店舗は確実に存在します。採用の勝ち組は、ちょっとした工夫で時給を上げなくても採用できているのです。

そんな“神採用”の方法とは⁉ 『パート・アルバイトの応募が殺到! 神採用メソッド』(かんき出版)を上梓した平賀充記氏に聞きました。>>

※本稿は平賀充記著『パート・アルバイトの応募が殺到! 神採用メソッド』(かんき出版)より一部抜粋・編集したものです

 

その応募、面倒ではありませんか?

見回せば、世の中はどこもかしこも人手不足。特に、コンビニエンスストアなどの小売店はその直撃をモロに受けている業種でしょう。

時給をギリギリまで上げてもなかなか人が集まらないため、店長と数少ないスタッフで人材不足の穴を埋めるしかなく、不満と疲労がピークに達したスタッフは次々に辞めてしまう……そんな負のスパイラルに陥っている店舗も少なくありません。

一方で、時給を上げなくても応募が集まる、採用に苦労していないという“神職場”も存在します。それも、莫大な広告費をかけるのでもなく、ちょっとした工夫やアイデアがポイントのようなのです。

では、応募がじゃんじゃん集まる職場の “神採用”の手法を見ていきましょう。

まずは、「募集をかけても応募が少ない」。ここを解決するには、これまでの常識を疑ってときには取っ払ってしまうことが大切です。

たとえば、求人広告には、当たり前のように「履歴書持参」と書かれています。しかし、応募する側からすると、けっこう面倒くさいもの。はっきり申し上げると、紙の履歴書は今や前時代的なアイテムなのです。

まず、履歴書にはお金がかかります。アルバイトの場合は、複数の職場に応募することも多く、出費がかさむと言う声が多く寄せられています。
そして、最も面倒くさいのが顔写真。街角の写真コーナーにわざわざ証明写真を撮りにいかねばならず、手間もお金もかかります。

そこで提案です。いっそのこと、「履歴書不要」にしませんか? 履歴書がないだけで応募のハードルがグッと下がるのです。

その代わりとして、面接の際に「エントリーシート」に記入してもらえば事足ります。つまり、家で履歴書を書いてきてもらうか、面接の当日にその場で書いてもらうかの違いというわけです。

求人広告に「履歴書不要」と表記しただけで、ある雑貨屋さんでは3割、ある倉庫会社では1.5倍、応募が増えたとのこと。

それほど今の採用現場では、履歴書は当たり前の存在なのでしょう。そういった当たり前を見直すだけでも、神ワザになるんです。

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応募者の50%が面接前に職場を下見に来ている

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