応募者の50%が面接前に職場を下見に来ている
次に見直していただきたいのが、店舗のクリンリネス(清潔感)です。「え? そんなこと?」と思われたでしょうか?
しかし、これが重要なポイントなのです。なぜならば、今や応募者の実に50%が面接前に職場を下見に来る時代だからです。
ブラックバイトに関連するニュースがたびたびメディアで取り上げられるようになったこともあり、求職者の多くは、求人情報や会社のホームページに書いてある「表向きの情報」だけでなく、悪い情報がないかも含めて、客観的で率直な事実を知りたいと思っています。
ですから、アルバイト選びの際に口コミ情報などを収集するだけにとどまらず、自分の目で職場の“リアル”を確認しているのです。今や「職場こそが最大のメディア」なのです。
その下見の際、店舗が荒れていたらどうでしょう。
たとえば、飲食店の場合、テーブルやいすなどが汚れていたり、ランチタイムの忙しさを物語るかのように食べ終わった食器が店内のいたるところにいつまでも放置されていたり……。そんな職場で働きたいと感じる人は少ないでしょう。
また、確実にチェックされているのがトイレです。自分の働くお店のトイレが汚いのって、生理的にイヤですよね。逆に、おしぼりやブレスケアなどが置いてあったりすると、その気遣いにグッとくるわけです。
そういった意味でも、トイレはお店のキャラが出やすい空間です。
衛生状態を保つのは当然として、そこからプラスアルファの工夫は、求職者に確実に届いています。ぜひ、トイレ磨きを頑張ってください。
このほかにも、求職者は、仕事内容や忙しさ、そして一緒に働くことになる「人」についても気にしています。なかでも、影響力を持つのが店長で、「高圧的で怖そう」「チャラチャラしている」「やる気がない」といった店長の元で働こうとは思えません。
店舗のクリンリネスや見た目といった表面的なことだけでなく、本質的な職場改善にも取り組み、いつ誰が下見に来ても「ここで働いてみたい」と思われる魅力的な職場づくりを目指しましょう。