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女性“だけ”が定額で参加し放題…「婚活パーティー」サービスのカラクリ

雨宮寛二(あめみやかんじ:ジャーナリスト)

2019年07月30日 公開 2019年07月30日 更新

 

ファッションから法人向けまで…サブスクが席巻する時代

また、ファッション分野では、時計、アクセサリーの他に、宝石や貴金属、香水などのサービスがあります。その他にも、フィットネスジムや習い事などさまざまなサービスが展開されています。これらのサービスはいずれも個人向けサービスが主流になっています。

海外では、近年、個人の志向や使用傾向に合わせた、いわゆる自分だけのサブスクが出始めています。

例えば、ジャスト・ザ・ライト・ブック社(justtherightbook.com)は、利用者が読書履歴や傾向などのデータを入力すると、専門家が推奨してくれる本が毎月自宅に届くサービスを定額で提供しています。

また、ゼナミンズ社(zenamins.com)は、利用者の基礎データや体調を基に、サプリメントを定額で届けるサービスを展開しています。

他方で、法人向けサービスは、デジタル・サブスクが中心となります。クラウドを使って企業向けにさまざまなソフトウェアを提供するモデルです。

CRMを提供するセールスフォース・ドットコムなどが代表的な事業者ですが、最近では、クラウドシフトに大きく戦略転換を図ったマイクロソフトがサブスクで成功を収めています。

こうしたサブスクを展開している事業者に対して、「マネタイズ(収益化)」のための分析ツールを提供するソリューション事業者も生まれています。

その代表的な企業が、ズオラ社(Zuora)です。ズオラ社は米国に本社を置き、サブスク・コマースを展開する企業向けに最適化したSaaSアプリケーションを開発・販売・提供するソフトウェア会社で、日本を含む10ヶ国で事業展開しています。

加入者の利用状況を始めとして、サブスク・ビジネスの収益構造やコスト構造などをさまざまなパラメーターにより解析することで、課題の抽出やマネタイズの道筋をつけてくれる後方支援サービスを提供しています。

このように、今日では、サブスク・コマースを中心に、「サブスク・エコシステム」が形成されつつあるのです。

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