夫の咳が止まらない…原因はウイルスではなく「予想外の糖尿病」だった!
2020年02月19日 公開 2022年06月01日 更新
咳と糖尿病には密接な関係があった
「夫が死……ぬ……?」
夫の体にいったい何が起きているというのか。
夫が死んだら悲しいよー。2人の子供を1人でどう育てていけばいいのか、生活に困る…、など、さまざまな思いがよぎりました。
しかも咳をし出してから1カ月放置していたせいで、病はさらに悪化していたのです。
その病とは「糖尿病」。
後に検査をしてわかったことですが、糖尿病の初期症状にはいろいろあり、自覚症状がない人もいれば、免疫力が落ちているため、風邪が長引いて咳が止まらなかったり、皮膚のかゆみ、頻尿、手足のしびれなどがあったりするそうです。
夫はまさしくこの咳込みを始めていたのでした。あのとき早く気付いて病院に行っていれば…。健康診断を定期的にきちんと受けていれば。
後悔先に立たず。まさしく言葉どおりです。
このときから、私たち夫婦の、血と涙と汗の糖尿病闘病記が始まったのでした。
治らない病気「糖尿病」の恐怖!
空腹時血糖値の正常値は、通常110mg/dl未満、食後血糖値(食後2時間後)の正常値は140mg/dl未満と言われています。
ところが夫は検査の結果、空腹時血糖値は驚きの300mg/dl超え! そして、緊急入院を宣告されました。そんなことになるなんて、まったくの予想外! そりゃぁれは、焦りますわ。
しかしよく聞いてみると、その入院とは「教育入院」というものでした。教育入院は、いわゆる手術や生死にすぐさま関わる病気とは違う入院です。
糖尿病は、現在の医学では完治しない病気。つまり一生付き合わなければならない病気なのです。しかも合併症が発症すると、足の切断、失明、心筋梗塞人工透析など恐ろしいことになってしまうそうです。
この「一生治らない病気」と合併症いう言葉に、夫婦ともどもまた大ショック! 子供も小さくまだまだ長いこの先の人生を、ずっと夫婦で戦っていかなければならないわけです。
私たちは、まさに「どんより」とした重い空気に押しつぶされそうになりました。