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生き方

「仕事の中身で勝負したい!」と考える人が会社員として苦労する理由

堀田孝治(クリエイトJ株式会社代表取締役)

2021年11月26日 公開 2024年12月16日 更新

仕事よりも人間関係にエネルギーをとられ、消耗している。ちゃんと仕事をしているのに、なぜか同期よりも昇進が遅れてしまった。会社で働く日々にモヤモヤをずっと感じている。

『「会社は無理ゲー」な人がノビノビ稼ぐ方法』(堀田孝治著)は、会社員時代はストレスに悩まされ、休職に追い込まれ、出世も遅かった著者が、独立して受講者1万人の人気講師になった経験から、会社員に向かない人の特徴、そして雇われずに成功する方法を体系化した一冊である。

本稿では同書より、「会社員には向かない人」の特徴について書かれた一節を紹介する。

※本稿は堀田孝治著『「会社は無理ゲー」な人がノビノビ稼ぐ方法』(技術評論社刊)より一部抜粋・編集したものです。

 

会社員に向かない人の特徴(1) 「根回しなんて…」とイライラする

・課長よりも先に部長に話してしまい、課長の機嫌を損ねる
・会議でいきなりプランを発表し、「聞いてない!」と上司に怒られる
・会議でOK となったが、会議に呼んでない部署から「待った!」がかかる
・「事前に相談が欲しかった」と、飲みの場で先輩にポツリと言われる…

こういうことを何回も何回も繰り返している人は、会社員には向きません。

「中身が良ければ通るはずだ!」
「内容がいいのにNGなんておかしい!」

という思いが自分の中にあって、現実の失敗にそもそもまったく納得していないような人です。

仕事がうまくいかない時、たとえば「企画が通らない」時は、「コンテンツ」と「プロセス」のどちらかに(あるいは両方に)問題があります。

「コンテンツ」というのは、企画そのもの、企画の中身・内容です。「プロセス」というのは、その企画の通し方、調整方法、根回しなどになります。

根回しや調整がうまくて一目置かれている人が、あなたのまわりにもいませんか?あるいは、企画はできないのに、その調整や根回しだけで飯を食っている人は?

そうです。逆に言えば、会社員は、コンテンツを自分ではまったく作れなかったとしても、そこは部下や外部のだれかに任せてしまえば、プロセスの力だけでもうまくやっていけたりするのです。

プロセスの中には、調整や根回しだけでなく、「政治力」も絡んできます。いわゆる「権力者」や「声の大きい人」のひと言で、それまで積み上げてきた企画がノーロジックで吹っ飛んでしまったり、「あの方の昇進がかかっている」という暗黙の了解や忖度により無理しても結果を出そうという流れになったり、なんていう経験はありませんか?

いいか悪いかは別にして、現実にこのようなことはどの組織にも見られます。

ですから、会社員には、そんな「政治的センス」も重要なのです。「コンテンツだけで勝負したい!」という人は、会社員には向かないのです。

 

会社員に向かない人の特徴(2) 人間関係ではなく、仕事の中身で勝負したい!

異動を命じられたり、担当の企業が変わったり、働く国まで変わったり…と関わる人を選ぶことすらできないのが会社員のリアル。ですから、会社員の成否は「人間関係を大きく柔らかく扱える力」にかかっていると言っても過言ではありません。

他者にある種「過度な期待」などせず、多様性を尊重でき、人の評価にいちいち過敏にならず、だれとでも適度な距離感をもって関われる力です。

ですから、「好きな人とだけ関わりたい」などと考えている人は、最初から会社員には向かない人です。

「人間関係ではなく、仕事の中身で勝負したい!」

そう考えている人も、残念ながら会社員には向きません。なぜなら、その仕事の中身の良し悪しを決めるのは人間であり、人の数だけ良し悪しがあるのが会社員の現実だからです。

もし、関わる全員があなたの提案内容を「いいね!」と思っていても、議論の進め方にも問題がなかったとしても、その中の何人かが、仕事のコンテンツやプロセスではなく、

「あの時、俺の仕事を断ったから」
「あの会議で、私のアイデアに真っ向から反対したから」
「理由はないけど、なんだか生意気だから」

という(口には出さないけど)「あなたとの人間関係」を理由に反対したら、そしてその1人がもし社長だったら、あなたのその素晴らしい提案も「不採用」になってしまうのです。

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会社員に向かない人の特徴(3) 完璧主義で、どんな仕事でも手が抜けない

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