書く前に調査する
いきなり書き出しても時間だけが過ぎていきます。書き出す前に調査しましょう。テーマやターゲットは最低限必要です。
そしてテーマやターゲットが決まると、言葉を集めたストックからフィットする言葉を選びやすくなります。
言葉選びは大切です。修正依頼にも影響します。
そんな言葉選びについて、私は次の例え話が大好きです。以下に引用します。
“このボタン選びに通じるのが、言葉選びです。どのボタンも、左右を留める役割は果たします。しかし、それが服に合うボタンかどうかは別問題です。ボタンとしての仕事を果たした上で、服を着る人も喜んでくれるボタンはどれか。”『伝える準備』著・藤井貴彦、ディスカヴァー・トゥエンティワン
洋服のボタンは色や形が豊富。でも役割は同じ。しかし選び方次第で洋服にフィットし、着る人が魅力的になるかどうかが変わります。言葉選びも同じだという例えです。ライティングする者として覚えておきたい一説です。
「考えるとき」と「書くとき」を分割する
ライティングに時間がかかってしまう大きな要因が、“ライティングのときに「考え」ながら「書いている」”ことです。
ライティングとは、言うなれば「OUTPUT」です。でも、OUTPUTをしながらTHINKしているのでは、キーボードから文字を入力する手が止まってしまいます。
素早く書いて効率を高めたいなら、THINKの時間とOUTPUTの時間を別にしておくことが大切なのです。
「考えながら書く」のではなく、「考えるとき」と「書くとき」を分割してしまいましょう。
ライティングのときは「OUTPUT」だけに集中する。こうすると速度も上がりますし、あっちこっちへ思考が飛びづらくなるので、一貫性のある文章を完成させることができます。すると、修正回数も減るんですね。
文字数に関係なく「目次」ありき
5000文字や1万文字のライティングを依頼された場合、ほとんどのライティング経験者は、先に目次を作ってから書き始めると思います。
しかし、1000文字の依頼や2000文字ほどの依頼だと目次を作らないままライティングへ入ってしまう。そんな人をこれまでセミナーでも見かけました。
次を作らないままライティングを始めると、先ほど話したように「THINK」しながら書き進めることになります。すると手が止まります。あれこれ考えます。他のことに意識が向かいます。
こうなると、作業時間や出来映えに差がつくことは間違いありません。
素早く書いて効率をアップし、ライティング単価の収益率を高めるためには、どんな少ない文字数の依頼でも「先に目次」を作って、文章の道筋を完成させておきましょう。
目次を作るときのポイントですが、困ったときでも使える王道の流れがあります。それがこれです。