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「ちょい太」「アイドルの追っかけ」...これがアンチエイジングの新常識!

和田秀樹(精神科医)

2022年11月25日 公開 2024年12月16日 更新

「ちょい太」「アイドルの追っかけ」...これがアンチエイジングの新常識!

身体と心を若返らせる秘訣、それは「がまんをやめる」ことです!

※本稿は、『PHPくらしラク~る♪』2015年3月号特集は「おいしく食べて若返る!」より、一部を抜粋・編集したものです。

 

「ちょい太」のほうが若々しくいられる

今の30代、40代以上の女性は、10代の頃から「やせているほうが美しい」ということをテレビや雑誌で盛んに刷り込まれてきた世代ではないかと思います。若い頃からダイエットに励んできたという人も多いでしょう。

しかし、「やせているほうが若々しくて美しい」という価値観は本当に正しいのでしょうか。

ある年代以上になってからやせて若返ろうとすると、頬がこけてしまったり、しわが目立ったりするようになります。やせるために無理をしたのがストレスになり、かえって心や体を老化させてしまうこともあるのです。

実際、日本の女性でそれほど太っている人は多くありません。肥満度を測るBMI指数でいうと22が女性の理想数値といわれます。これは身長が160センチの場合、体重が56キロということです。さらに最も長生きできるのはBMI指数が25のちょっと太め(ちょい太) の人で、同じ身長では64キロになります。

やせ願望のある人は、理想体重ですら太っていると思い込んで、食べることをがまんしてしまう。これはダイエットというより、強迫観念です。

男性の目から見るとやせているよりも、ちょい太の女性のほうが母性やおおらかさを感じさせて魅力的ですし、見た目の面でも、中年以降になるとふっくらしているほうが顔のしわも目立たず、若々しく見えるものです。やせていればやせているほど美しいというのは、大きな勘違いだと思います。

 

肉や脂もOK

しかし、ダイエットとまではいわなくても、美容や健康のため、肉や脂肪はあまり摂らないという人も多いかもしれません。でも、この2つの食品は実はがまんしないほうが体にいいことがあります。

肉類のたんばく質は女性にとって非常に重要なもの。皮膚のコラーゲンの材料になるのはたんぱく質なので、肉を食べている人のほうが肌も若々しくなります。また、肉に含まれているトリプトファンというアミノ酸は、うつ病の予防になるといわれています。

脂肪にはいい脂肪と悪い脂肪があります。積極的に摂ったほうがいい脂肪は、魚の脂とオリーブオイル。魚の脂は代謝を良くして、体の脂肪を燃焼する働きがあるので、ダイエットにもつながります。

オリーブオイルは細胞の炎症を抑える働きで注目されています。普段の食事では、肉料理を食べた翌日は魚料理を食べる、パンにはバターでなくオリーブオイルを塗るといった工夫がおすすめです。

しかし、食べる順序や時間帯を誤ると、余分な脂肪として蓄えられてしまいます。もし、お肌のためにたんばく質を上手に摂り入れたければ、肝臓の働きが良い 「朝から昼」 の時間帯に食べるのがよいでしょう。

朝ごはんのときに卵やソーセージを食べる。あるいはランチでたんばく質をしっかりと摂る。 夜は肝臓の働きが弱まるので、あっさりとした食事にするといいでしょう。

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甘いものやディナーの食べ方

著者紹介

和田秀樹(わだ・ひでき)

精神科医

1960年、大阪市生まれ。東京大学医学部卒業。東京大学医学部附属病院精神神経科助手、米国カールメニンガー精神医学校国際フェローを経て、現在、立命館大学生命科学部特任教授、川崎幸病院精神科顧問、一橋大学経済学部非常勤講師、和田秀樹こころと体のクリニック(アンチエイジングとエグゼクティブカウンセリングに特化したクリニック)院長。著書に、『医学部にとにかく受かるための「要領」がわかる本』(PHP研究所)、『老いの品格』『頭がいい人、悪い人の健康法』(以上、PHP新書)、『50歳からの「脳のトリセツ」』(PHPビジネス新書)、『感情的にならない本』『[新版]「がまん」するから老化する』(以上、PHP文庫)、『70歳が老化の分かれ道』(詩想社新書)、『80歳の壁』(幻冬舎新書)、『自分は自分 人は人』(知的生きかた文庫)など多数。

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