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生き方

「一人ぼっちで孤独な時間」は何故、人生に必要なのか?

ジョン・キム(作家)

2024年01月10日 公開

 

ネガティブな感情から解放されるには

実はネガティブな感情は、居場所を与えられて、表に出されると、極めて居心地が悪くなる性質を持っている。こうなると、自ら逃げていってしまう。

見て見ぬふりをしたり、それをできるだけ見たくないと思ったりすることこそ、ネガティブな感情には一番居心地がいいのだ。それが、彼らの習性なのである。

ならば、その習性をしっかり理解して、きちんと真正面から向き合ってやれば、ネガティブな感情は逃げていく。どうするのかというと、例えば嫉妬でも、焦りでも、妬みでも、なんでもいいのだが、それを感じたときに、ネガティブな感情を自覚することである。

できれば、言薬に出してみるのである。ああ、今、自分は焦りを感じているな、不安を感じているな、嫉妬を感じたな、妬みを感じたな、と自覚する。そして声に出してみる。

それは、ネガティブな感情をまさに自分で認めていることに他ならない。そうすると、ネガティブな感情は居心地の悪さを感じ、その場から去っていくのである。

ネガティブな感情がわき上がってきたとき、それを見て見ぬふりをすることは、その瞬間は楽である。しかし、それでは彼らはまったく逃げない。それどころか、潜在意識の中に住み着いて、中長期的に徐々に自分の心をむしばんでいくのだ。

一方、その存在を認め、真正面から向き合うことは瞬間的には辛いことかもしれない。しかし、そうすることで、永遠にネガティブな感情からは解放されることになるのである。

 

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