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よく眠れないのも兆候? 「男性の更年期障害」が疑われる7つの症状

中村有吾(産業医)

2023年11月24日 公開

 

物忘れしやすくなったり、集中力が無くなり始めた

男性の更年期障害としては、身体的な症状もさることながら、認知機能に関わる症状も無視できないものとして挙げられます。特に「物忘れの増加」や「集中力の低下」は、日常生活や仕事におけるパフォーマンスに影響を及ぼす可能性があります。

これらの症状の背後には、テストステロンの減少が関与しているとされています。テストステロンは、記憶や集中力に関わる脳の部位である海馬や前頭前野の機能をサポートする役割があると考えられています。このホルモンの低下により、認知機能が低下し、物忘れや集中力の低下が起こると推測されています。

また、ストレスや不規則な生活習慣、睡眠不足など、生活習慣に起因する要因もこのような症状の原因となり得ます。特に、中高年期は仕事や家庭の責任が増えることもあり、そのプレッシャーやストレスが認知機能の低下を引き起こすことが考えられます。

 

もし自分が男性更年期障害ではないかと思ったら…

今回は男性の更年期障害を疑うべき症状について解説させていただきました。これらの更年期障害の症状にお悩みの方は、一人で悩む前に専門家の意見を求めることが大切です。もし「自分は更年期障害ではないか?」と感じた場合には、一度クリニックを受診されてみてはいかがでしょうか。

 

著者紹介

中村有吾(なかむら ゆうご)

オトコノクリニック院長/なかむら産業医療コンサルティング事務所代表産業医 

1989年埼玉県生まれ。筑波大学医学類を卒業し初期研修を終了後、大学病院で医師になるも過酷な労働環境のため体調を崩す。その経験から「健康的に働くことの難しさや大切さ」を再認識するようになり、働く人の健康をサポートする産業医へ転向。2018年には、なかむら産業医療コンサルティング事務所を立ち上げ、これまでに担当した従業員は3000人を超える。また産業医として活動する中で、更年期障害に悩む男性が多いことに気付き、抗加齢医学認定医とテストステロン治療認定医を取得。2023年10月に日本初の男性更年期障害専門クリニック「オトコノクリニック」(https://otokono-clinic.com/)を開業。

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