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よく眠れないのも兆候? 「男性の更年期障害」が疑われる7つの症状

中村有吾(産業医)

2023年11月24日 公開

よく眠れないのも兆候? 「男性の更年期障害」が疑われる7つの症状

更年期障害というと中高年の女性に現れる症状をイメージする方が多いと思いますが、男性にも更年期障害があるのをご存知でしょうか? 男性の更年期障害は女性と異なり、症状がゆっくり現れるため、症状が出てもそれを更年期障害と認識しづらい特徴があるそうです。

2023年10月、東京・秋葉原に開業した日本初の男性更年期障害専門クリニック「オトコノクリニック」。その院長を務める産業医の中村有吾さんが、男性更年期障害の症状と特徴について解説します。

 

少し動いただけで疲れやすくなった

「疲れやすい」という症状は、男性の更年期障害の典型的なサインの1つとされています。この背景には、男性ホルモンであるテストステロンの減少が影響しているとされています。テストステロンは筋肉の質やエネルギー代謝に関与しているため、その量が減少すると筋肉の疲労が早まり、体力の低下を感じやすくなります。

また、この疲労感は単なる身体的なものだけではなく、精神的な疲労とも関連しています。テストステロンの減少は、気分の低下やうつ症状の原因となることが知られており、これがさらに疲れを感じる要因として働くことがあるのです。

さらに、男性の更年期では生活習慣の乱れやストレス、睡眠不足なども疲労感の増大を引き起こします。特に現代の忙しい生活の中で、これらの要因が重なると、以前よりも少しの動きで疲れを感じることが増えてきます。

 

イライラしやすくなった、鬱っぽくなった

男性の更年期障害に関する症状の中で、特に注意を要するのがこの心理的な変化です。テストステロンの減少は、単に身体的な影響だけでなく、心の健康にも影響を及ぼします。このホルモンの低下が、気分の不安定さや抑うつ症状を引き起こすことが知られています。

イライラや焦燥感、過度な怒りや不安感は、日常生活の中での対人関係や仕事への取り組みに支障をきたすことがあります。また、これらの感情的な変化は、自己評価の低下や自己否定感をもたらすことがあり、深刻な鬱症へと繋がる可能性も考えられます。

また、中高年期には、仕事や家庭での責任や役割が増大し、それに伴うストレスやプレッシャーが高まることが一因として考えられます。このような生活環境の変化と、ホルモンバランスの乱れが合わさることで、心理的な症状が顕著に現れることがあります。

 

性的な元気が無くなった

男性の性的な活力や興奮を支えるテストステロンの減少は、更年期障害の顕著な症状として挙げられます。このホルモンが低下すると、性的欲求の減退や勃起の困難さなど、性的な機能に関わるさまざまな問題が生じる可能性があります。

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眠れなくなったり、途中で起きたりしてしまうようになった

著者紹介

中村有吾(なかむら ゆうご)

オトコノクリニック院長/なかむら産業医療コンサルティング事務所代表産業医 

1989年埼玉県生まれ。筑波大学医学類を卒業し初期研修を終了後、大学病院で医師になるも過酷な労働環境のため体調を崩す。その経験から「健康的に働くことの難しさや大切さ」を再認識するようになり、働く人の健康をサポートする産業医へ転向。2018年には、なかむら産業医療コンサルティング事務所を立ち上げ、これまでに担当した従業員は3000人を超える。また産業医として活動する中で、更年期障害に悩む男性が多いことに気付き、抗加齢医学認定医とテストステロン治療認定医を取得。2023年10月に日本初の男性更年期障害専門クリニック「オトコノクリニック」(https://otokono-clinic.com/)を開業。

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