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【マンガ】矢部太郎さんが一人で講演して気づいた「父・お手製ラッパ」の力

矢部太郎(芸人・漫画家)

2025年08月04日 公開

【マンガ】矢部太郎さんが一人で講演して気づいた「父・お手製ラッパ」の力

何事も本題からはじめたほうが、時短になったりスマートな印象があるかもしれません。しかし、その場の雰囲気づくりの意味では物足りないこともありそうです。矢部太郎さんの新刊『ご自愛さん』より、矢部さんが絵本・紙芝居作家のお父さんと講演会の舞台に上がったときのお話をお届けします。

※本稿は、矢部太郎著『ご自愛さん』より内容を一部抜粋・編集したものです

 

ほぐす

ご自愛さん

ご自愛さん

ペットボトルに筒をさして、クリアファイルで作ったリードをつけて吹くだけ。オナラのような大きな音が出るラッパです。見た目以上の大きな音が出る意外性に、ついつい笑いがあふれます。

すぐ本題に入ったほうが効率が良いしスマートですが、私たちは、そんなふうにはできていないのかもしれないですね。

来客にお茶を出すように、喫茶店ではお冷が出てくるように、時候の挨拶から手紙を始めるように、心をほぐして近づける父のラッパのようななにかが必要なのかも。

人に会うときは心にあのラッパを持っていたいと思います。オナラのような音が、講演会で人に良く見られたいと思っていた僕に警笛を鳴らしてくれる気もします。

著者紹介

矢部太郎(やべ・たろう)

芸人・漫画家

1977年、東京都生まれ。1997年、お笑いコンビ「カラテカ」を結成。芸人としてだけでなく、俳優としても活躍する。はじめて描いたマンガ『大家さんと僕』(新潮社)で、第22回手塚治虫文化賞短編賞を受賞。シリーズ累計135万部の大ヒットとなった。そのほかの著書に『ぼくのお父さん』『プレゼントでできている』(以上、新潮社)、『楽屋のトナくん』(講談社)、『マンガ ぼけ日和』(原案 長谷川嘉哉、かんき出版)、『矢部太郎の光る君絵』(東京ニュース通信社)などがある。

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