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失敗が怖いあなたへ。行動心理学に学ぶ「成長マインドセット」とは?

ニック・トレントン(行動心理学修士)

2026年10月19日 公開

失敗が怖いあなたへ。行動心理学に学ぶ「成長マインドセット」とは?

失敗したら「自分には才能がない」と思ってしまう。変化を前にすると、不安になって一歩を踏み出せない。でも、もし失敗も変化も「成長のチャンス」だと考えられたら?人生の可能性を広げる「成長マインドセット」の秘密を探ります。

※本稿は、ニック・トレントン(著)・林田レジリ浩文(訳)『行動心理学が明らかにした ネガティブ思考を手放す技術』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)より、内容を一部抜粋・編集したものです。

 

失敗や変化を「成長のチャンス」に変える

「たとえ失敗したとしてもそれが世界の終わりではなく、さらに大きな成功につながる踏み台になるはずだ」

この視点を取り入れると、どのような状況でも好奇心を持ち、心を開いて物事に当たることができます。また通用しなくなった(たとえ今まではそれで良かったとしても)古い考え方や、時に自分に吐いてきたネガティブな独り言などの自分を新たな挑戦から引きとどめてきたものからも自由になることができるのです。

成長マインドセットには、何かに懸命に取り組む姿勢と、それを忍耐強くこつこつと積み重ねることで、人の能力と知性を伸ばせる、という考え方もあります。

つまり、自分の能力も性質も生まれつき決まっているものではなく、学びと成長によっていかようにも伸ばすことができるということです。「今日はこうだから、どうせ明日も同じだ」というわけではないのです。

成長マインドセットを持つ人は、挫折や逆境はまた自分の発達と成長のためのチャンスでもあると認識しています。変化は人生において避けて通れないものだからです。それを前向きに受け止めた人は新しい環境に早く適応でき、新たなスキルを身につけたり、成長したりする可能性が高いでしょう。

また、変化は挑戦の機会でもあります。成長することに意味を見出している人は変化から学び、それによって新たな道を切り拓くこともできるのです。逆に成長マインドセットを持たない人にとっては、変化は脅威であり忌み嫌い避けるべきものです。

変化イコール脅威だと認識する人は、同じ変化を、学びや成長の機会とみることができずに、そこで立ち止まってしまいます。そういう考え方を固定マインドセットといいます。

 

「変化は脅威」から「成長の機会」へ

固定マインドセットの人は言うなれば「新しいことは学びたいけど、自分がそんなことも知らないとは認めたくない」という考えを持っています。

ここで例を挙げましょう。テストの成績が良くなかった生徒を思い浮かべてみてください。

固定マインドセットを持っている人は、テストの成果が自分の能力と知能の反映だと思い込み、敗北感に打ちのめされ、そこでやめてしまうかもしれません。

他方、成長マインドセットを持つ生徒は、同じ結果から、新たに学べる機会だと考え、うじうじせずに向上できる部分を見極め、次はどうすればうまくいくかを考えます。

変化に対応するには、リスクを負う覚悟とともに、自分の居心地の良い場所から一歩を踏み出すことも必要です。

新たな物を歓迎し、そのために必要なリスクも受け入れられる人には、新たな生きがいやスキル、そして新たな目標が見つかったりするものです。

結局、変化に対してどういう心構えを持てるのか、それが成長マインドセットと固定マインドセットの分かれ目と言えます。変化は忌み嫌うべきものではなくて、成長のためには不可欠なものだ、という認識を持つことが大切です。その認識が、新たな場所への適応力を高めてくれます。

プロフィール

ニック・トレントン(にっく・とれんとん )

行動心理学修士

アメリカのライフコーチ、講演者。行動心理学修士。作家としての活動も精力的で、多くのベストセラーを出している。
前作の『STOPOVERTHINKING―思考の無限ループを抜け出し、脳が冴える5つの習慣』(日本語版・ダイヤモンド社)は全世界で150万部以上を売り上げた。人間のポテンシャルを伸ばすための方法を優しく説く心理学ベースの作家として世界的な定評がある。本書『行動心理学が明らかにしたネガティブ思考を手放す技術』はアメリカだけでも23万部以上の大ベストセラーとなり現在も売れ続けている名著である。日本では他に『「運のいい人」の科学』(SBクリエイティブ)。

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