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生き方

永遠の愛を誓えない"結婚ごっこ"になる夫婦の特徴

アダム徳永(セックス・セラピスト/著述家)

2011年06月25日 公開 2022年09月08日 更新

 

結婚式での誓いを忘れない

相手への配慮もなくわがままに怒り散らし、パートナーに相談すればいいことも、ただ不幸を呪いひとり悶々と哀しみにくれる。もはや大人の男女の結婚ではなく、おままごとレベルの"結婚ごっこ"です。精神的に子どものままの男女が結婚しても、うまくいくはずがありません。

苦楽を共にし、喜怒哀楽を共有することの素晴らしさは、幸せな結婚のストーリーにつながります。キーワードは"魂"です。説明するまでもありませんが、人間は肉体だけで存在しているのではありません。肉体に魂が宿ってはじめて人間は人間として存在します。

幸せとは、魂が生き生きと輝いている状態のことです。生き生きと輝く魂から、すぐに連想できるのは子どもです。子どもたちの魂の輝きの源は、うらやましいばかりの生命力です。

しかし、"人間は生まれた瞬間から死に向かっている"といわれるように、生命力というのはある時点を境に衰えていくものです。成人してからも、そして中高年の世代になっても魂を輝かせ続けるためには、"魂を練る"ことが必要です。

魂を練り続けることで、小さな幸せを大きな幸せと感じられる感受性を磨き、他人を思いやる心を育てることができるのです。そしてそうした日々の努力を通じて愛の人格を形成し、魂はいつまでも生き生きと輝き続けることができるのです。

魂の修行といい換えてもいいでしょう。この一連の過程を力強く支えてくれる唯一のパートナーが、妻にとっては夫であり、夫にとっては妻なのです。

もちろん、夫婦以外にも固い絆で結ばれた人間関係はあります。

一番身近でわかりやすいのは親子の愛ですが、親はあなたよりも先に死にます。あなたの子どもも、遅かれ早かれあなたのもとから巣立っていきます。

あなたが自分の人生を終える最後の日まで、お互いに刻々と変化する喜怒哀楽な毎日を、体温が伝わる距離で共有できるパートナーとなると、それは人生の伴侶たる夫婦という人間関係以外に考えられないのです。

幸せな結婚をするためには、夫婦の危橙を引き起こすレベルの"苦"に出会う前に、すべてを共有できる夫婦という関係性を、一刻も早い段階で築かなければなりません。

難しいことではありません。結婚式の日に誓う「死ぬまで愛し続けます」という気持ちを、お互いにずっと忘れなければいいのです。

もう一度いいます。夫婦はすべてを共有できる唯一の関係です。だから、結婚は素晴らしいのです!

 

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