1. PHPオンライン
  2. 生き方
  3. からだ目当ての元彼のせいで恋愛恐怖症に……恋愛相談

生き方

からだ目当ての元彼のせいで恋愛恐怖症に……恋愛相談

井上香織

2015年02月25日 公開 2022年07月14日 更新

からだ目当ての元彼のせいで恋愛恐怖症に……恋愛相談

元彼はからだ目当て…そのおかげで恋愛恐怖症に…

相談内容

こんにちは。恋の相談になるかどうか分かりませんが聞いてください。私は今、恋ができないことに悩んでいます。

大学に入ってすぐに付き合った人がいました。私はあらかじめ本気に付き合ってくれるのか聞き、本気だということを確かめたのにもかかわらず、相手は本気ではなかったらしく、しかも体が目当てでした。そういう事をするのにはあまりに早かったのでそのときは断りました。そして2日後に別れました。私は本気で付き合っていたので、あまりのショックで食事がのどを通らず1週間で4kgほど痩せました。

それから1年半ほど経ちますが、いいなって人が現れても前みたいなことが起こるんじゃないかと思うとすぐに冷めてしまって、好きな人ができないんです。男性がみんな元彼みたいな人とは思っていません。この1年半、この悩みだけではなく人間関係の悩みもあって過食に走ったり、ストレス、睡眠不足ばかりがたまって体調を崩し学校を休むことが多くなりました。そして学校がつまらなく高校生の時みたいに笑うことも少なくなって、CDを聞くのも寂しい暗い曲ばかりで暗い日々を送っています。

誰かに助けてもらいたくて「彼氏がいたら…」って思っても好きな人すらいません。せめて好きな人でもできればいいのですが、どうしたらいいでしょうか。

(19歳、大学生) 

 

一度Hを拒否したくらいで、2日後には「さようなら」だなんて…

アドバイス

まず。あなたにこんなダメージを負わせた彼と、深いおつきあいをしなくてよかった。

一度Hを拒否したくらいで、2日後には「さようなら」だなんて…あなたとしては、ゆっくりつきあっていく中で、自然にそういう気持ちが芽生えたならば…と考えていたのだと思います。もちろん、それ以前に、一緒にどこかへ出かけたり、同じシチュエーションや風景の中で、ふたりで様々なことを感じたり、お互いの夢や悩みについて話したりしたいとも思っていたのでしょう。だから、つきあいはじめるとき「本気なの?」と彼に訊いたのだと思います。しかし。残念なことにそんなとき、「それほど本気っていうわけじゃない」なんて、答える男性は滅多にいません。

いずれにしても、あなたは賢明な選択をしたのです。

けれど…すべてが、そのくだらない男のせいではないとしても、1年半もストレスや睡眠不足をため込んでしまうなんて、淋しすぎます。「好きな人ができたら…」とあなたは繰り返し書いていますが、今はちゃんと大学へ通っていますか?

ひとり暮らしなのか、ご両親と同居しているのかわからないけれど、なるべく、外へ出て、友達と会ったりするように心がけましょう。私にも経験がありますが、嫌なことが重なったりすると、人に逢って、そこでなんらかの会話をしなければならないと思うだけで、疲れてしまったりするものです。

だけど。そうやって、部屋で膝を抱えて“暗い曲”ばかり聞いていては、もしかしたら、すぐそこで待っていてくれるかもしれない、素敵な出逢いにも、巡り逢うことはできません。

大学を休みがちだと書いてありましたが、精神的な問題は、すべて、気持ちの持ち方です。すぐに、明るく前向きなプラス思考に変えるのは無理かもしれないけれど、せっかく19歳という、女の子にとって最も輝きを増す時期だというのに、お部屋にこもりきりは、もったいないです。

最初は疲れると思いますが、頑張って外へ…つまり、大学へ足を運んでみましょう。

もしも、今までの友達とうまくいっていないのなら、講義でときどき顔をあわせたりする人と新たに友達になるように話しかけてみる、というのもいいかもしれません。

それもまた、“勇気”というパワーが必要なことではありますが、人間、自分からなにか行動を起こさなければいけないときって、あるものです。自らつくった繭の中にいた、あなたにも、そろそろそういう時が訪れているのではないかしら。

あなたに、高校時代のような笑顔が戻るよう、今度、巡り逢う“彼”こそは、誠実な人であるように、祈りを込めて。

著者紹介

井上香織(いのうえかおり)

青山学院大学文学部教育学科卒。学生時代にはシンガーソングライターとして、アルバム『めざめの刻に』他を発表。また、ラジオのDJ、作詞、詩集『サイレント・レター』(サンリオ)も。大学卒業後は私立高校で英語教師として勤務するかたわら著作活動を続ける。著書は『25歳の辞表』(徳間書店)、『オードリー・ヘプバーンの恋愛講義』(河出書房新社)、『MON CHERI』(KKベストセラーズ)、『放課後』『恋愛歌』『“あなた”からの卒業』(講談社)、『それでもあなたに逢いたくて』『それでもあなたが好きだから』『淋しいのはあなただけじゃない』(大和書房)、『蜃気楼の彼方に』(幻冬舎)他多数。

関連記事

アクセスランキングRanking

前のスライド 次のスライド
×