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PHPオンライン衆知 » 経営・リーダー » 九州新幹線の全線開業前日に襲った東日本大震災…JR九州社長が迫られた「苦渋の決断」
2021年03月08日 公開
九州新幹線の計画決定から全線開通まで38年――九州が喜びに沸く中で東北を襲った東日本大震災。当時JR九州社長・唐池恒二氏が会社人生の明暗を分けたと語る「絶対にやらない決断」を回想する。
※本稿は、唐池恒二著『逃げない。』(PHP研究所)より一部抜粋・編集したものです。
九州新幹線は、1973年に整備計画が政府により決定されました。その後紆余曲折を経て、計画決定から38年後の2011年3月に待ちに待った全線開業となりました。
そこに至るまでの経緯については、ここでは詳しく語りませんが、政界、自治体、経済界、住民のみなさんなど、地元九州を挙げての建設促進運動によるところが一番大きかったと思います。
加えて、JR九州発足以来ずっと取り組んできた私の先輩である役員、社員らの奮闘も大きな力になったと思います。
2009年6月、私はJR九州の社長に就任しました。新幹線の全線開業まで残すところ2年足らずとなった頃です。そのころから、開業に向けての準備が本格化していきました。
新幹線の運行そのものは、もちろん、JR九州が責任をもって行うわけですが、開業を記念したイベントや祝賀会といった関連行事は、沿線の各自治体や関係の団体が主体となって準備を進めていくことになっています。それらの準備が本格的に動きだしたのです。
関連行事に対して、自治体などは開業までの2年間で相当な予算と人力とエネルギーを投入しました。それは、沿線の人たちにとって約40年間も待ち焦がれた大プロジェクトだったからです。
開業まであと2カ月。開業日が2011年3月12日と決まりました。新幹線の線路設備の工事も完了し、新製車両による試験運転が始まりました。イベントや祝賀会などの準備も仕上げの段階に入りました。JR九州においては、社を挙げて新幹線のプロモーションに最後の力を振り絞っているところです。
開業に合わせたテレビCMの制作もこの時期に行いました。試験運転用の新幹線列車の外装をレインボーカラーに塗色し、それを鹿児島中央駅から博多駅まで走らせます。
沿線の人たちに、あらかじめ運行時刻を知らせていて、沿線から走っている新幹線に向かって手を振ったりダンスをしたりして応援をしてください、と依頼しました。
車両の中には、窓際に約20台のカメラを用意し、地上のいくつかのポイントにもカメラマンを配置し、空撮も含めて準備万端整えて、いよいよ鹿児島中央駅から新幹線が走りだしました。
博多駅まで約250キロ、鹿児島中央駅を出たところから、線路の横手に大勢の人がずらっと並び、手を振ったり、自作の旗を掲げたり、並行する道の上を走ったり、万歳をしたりと、思い思いのかたちで、走る新幹線に向かって胸が詰まるほどの熱い応援をしてくれたのです。
当初の見通しでは、1万人くらいの人が来てくれそうだと読んでいましたが、実際には2万人以上の人が沿線に集まってくれました。
その光景を、車内に設置した20台のカメラで撮影していくわけですが、あまりの人の多さと喜びにあふれた応援ぶりにプロのカメラマンたちも撮影中感激で涙が止まりませんでした。カメラマンといっしょに乗り込んだJR九州の若手社員たちもみんな泣いていました。
こんなにも九州新幹線を待ち望んでいてくれたのか。撮影に立ち会ったすべての人が感無量となりました。撮影は、開業の3週間前、2月20日に行われ、それから急ピッチで映像の編集をしました。CMとして、まずは九州内でテレビ放映したのが3月9日からです。
その感動と喜びにあふれたCMは、放映直後から大変な反響がありました。3月11日、開業の前日になりました。私は、その日朝からずっと社長室に閉じこもっていました。
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出発式に向けた準備が進むなか届いた「司令室からの一報」 >
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