「話の噛み合わない人」への正しい対処法
2019年01月16日 公開 2023年09月05日 更新
「話を聞かない人」は外国人だと思え!
ただ、前提知識を合わせてもなお噛み合わない人もいます。それは「人の話を聞く気がない人」。
このタイプはだいたい二つに分かれます。一つ目は、先入観が強すぎる「結論ありき」タイプ。みなまで言わせずにすぐ「要するにアレでしょ?」「あ~、こういうことでしょ?」と返してきて、しかもそれがたいてい間違っているのが特徴です。
二つ目は、一見スムーズに伝えられたようで、あとから聞いていなかったことが判明するタイプ。「何日までに何々をお願いします」「OK!」と返事はいいのに、いざ期限がきたときになって「え?聞いてないよ」と言い出す困った人です。
攻略法としては、まず早めに「要注意人物」としてマークすること。こうした人は誰に対しても同じ態度なので、被害者がたくさんいます。職場で交わされる「あの人、また聞いていなかったわ」といった声をしっかり拾って記憶しておきましょう。
そのうえで、その人専用の話し方を設けましょう。その話し方とは、外国人に説明するイメージで語ることです。
再び青年海外協力隊の話になりますが、私がグアテマラにいたとき、現地スタッフは外国人である私に対し、噛んで含めるように話してくれました。「ノブ、3時からの会議で、○○の件を、報告してほしい」というふうに。
大事なのは「ゆっくり言う」ことです。もし相手が「あ~要するにこうでしょ?」といってきたら、ゆっくりと首を横に振りましょう。こうした相手にはついせき立てるような話し方をしがちですが、スローにするほうが相手のペースに巻き込まれずに済むのです。
期限日や数字は特に強調してスローに話すこと。そして、全体のセンテンスは短くすることも大事です。