1. PHPオンライン
  2. 仕事
  3. 「話の噛み合わない人」への正しい対処法

仕事

「話の噛み合わない人」への正しい対処法

横山信弘(アタックス・セールス・アソシエイツ代表取締役社長)

2019年01月16日 公開 2024年12月16日 更新

 

話がすぐズレる人には「共感はずし」で対抗

一方、「噛み合わなくてよい会話」というものも存在します。例えば雑談は、正確に伝えたり結論を出したりする必要がないので、噛み合っていなくても支障ナシ。むしろ噛み合っていないことで「ボケとツッコミ」のような楽しさが出ることもあります。

対して、いわゆる「報連相」や会議での会話は、噛み合わせないと話が前に進みません。

この二つは、「表面コミュニケーション」と「論理コミュニケーション」の違いとも言えます。会話するとき、雑談なら「表面」、仕事上の会話なら「論理」と、頭の中で区別しておくようにしましょう。

さて、自分はそのように心がけていても、相手が両者を混同していることもしばしば。中でも始末に負えないのが、論理コミュニケーションをとるべき場面なのに表面コミュニケーションで来られるケースです。

例えば取引先から依頼を受け、「納期はいつですか」と尋ねたとしましょう。その返答が「いや~今、大変でさ、実は昨日も寝てないんだよ」などの謎フレーズで始まったら、相手は間違いなく、表面コミュニケーションモードに入っています。

このとき相手は、「寝ていない→なぜなら目の前の仕事に追われて忙しいから→そのため見通しがつかない→パッと期限日を言えない」という状態にあるのでしょう。この中で、一番思考が集中しているのは「忙しくて大変」という事実。その部分を事細かに話し始めてしまうのです。

当然、これは質問の答えではありません。こちらとしては迅速に回答を得て話を切り上げたいところ。そこで、「共感はずし」という方法で対抗しましょう。

表面コミュニケーションをとる人は、共感を求めています。「それは大変ですねえ」「そんなに忙しいんですか?」などと、気持ちに寄り添う相づちが欲しいのです。

ならば、それをあえて崩しましょう。方法は簡単、ただ黙るだけでOKです。返事ナシ、うなずきナシ、表情もつけずに、相手の目を見つめましょう。

すると相手は不安になり、語りがスローダウンします。そこでニッコリ笑って、「で、期限はどうしましょう」と言えば万全です。答えを聞き出し、帰り支度をしてから「大変ですねえ、お大事になさってくださいね」と同調すれば、「感じの悪い人」になる心配はありません。

次のページ
話があちこち飛ぶ会議をどうまとめるか?

プロフィール

横山信弘(よこやま・のぶひろ)

アタックス・セールス・アソシエイツ 代表取締役会長

企業の現場に入り、目標を「絶対達成」させるコンサルタント。最低でも目標を達成させる「予材管理」の理論を体系的に整理し、仕組みを構築した考案者として知られる。12年間で1000回以上の関連セミナーや講演、書籍やコラムを通じ「予材管理」の普及に力を注いできた。NTTドコモ、ソフトバンク、サントリーなどの大企業から中小企業にいたるまで、200社以上を支援した実績を持つ。最大のメディアは「メルマガ草創花伝」。4万人超の企業経営者、管理者が購読する。『絶対達成マインドのつくり方』『絶対達成バイブル』など「絶対達成」シリーズの著者であり、著書の多くは、中国、韓国、台湾で翻訳版が発売されている。近著に『トップコンサルタントの「戦略的」勉強法』。

関連記事

アクセスランキングRanking

前のスライド 次のスライド
×