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オリラジ中田にジム・ロジャーズが直言「ナカタ、君は韓国に行きなさい」

ジム・ロジャーズ&中田敦彦(オリエンタルラジオ、Mastermind Entertainer)

2019年02月26日 公開 2022年05月31日 更新

日本の女性、日本の食、そして日本のモノづくりへのリスペクト

ジム・ロジャーズ&中田敦彦
(写真:阿久津知宏)

つづいて「日本の強みはどこにあるか?」とロジャーズ氏に尋ねた中田氏。

ジャパニーズ・ウーマン(日本人女性)、地産地消の「食」に続いて、ロジャーズ氏が挙げたのが「日本のモノづくり産業」。

匠の技術に支えられてきた日本の伝統工芸――「効率性」「機能性」とは無縁の日本のプロダクトに、米国出身の「投資の神様」が目を付けたのは意外に思える。だが、中田氏は大きく頷いた。

中田氏は2018年秋にアパレルブランド「幸福洗脳」を立ち上げ、東京・乃木坂に実店舗を構えた。Tシャツやパーカーを、100%手作りをモットーに経営するまくら店(斎藤綿店)や、レザーや鉄アイアン職人とコラボし、「高品質商品」の開発・販売に注力している。

そんな中田氏にとって、「日本人のモノづくりへのこだわりはすばらしい」というロジャーズ氏の評価は、最高の賛辞に聞こえただろう。

「日本のポテンシャルを信じたい。オールジャパンクリエイターズの力を結集して、幸福洗脳が世界に名だたるブランドになれたら」と自身の取り組みに自信が持てた様子だった。

さらに中田氏に対して、ロジャーズ氏は「今すぐ韓国の市場に飛び込むべきだ」と衝撃アドバイス。

ロジャーズ氏は新刊『お金の流れで読む 日本と世界の未来』の中で「今後10~20年の間に、北朝鮮が開国し、朝鮮半島は急激な経済成長を遂げるだろう」という驚愕の未来予測を述べている。また、「可能ならば、全財産を北朝鮮に投資したいくらいだ」と公言してはばからない。

さらに、韓国の人気ガールズグループ「ブラックピンク」を例に挙げ、映像や音楽を次々と世界に発信する韓国のソフト産業戦略を称賛した。

縮小していく日本に身を置くより、多くの可能性が眠る朝鮮半島にベットせよ――。世界的投資家の直言に、中田氏も驚きの表情を隠せない。

中田氏は芸人、アパレルブランドの経営者のほかに、RADIO FISHのパフォーマーとしての顔ももつ。今回のロジャーズ氏の言葉が、今後の音楽活動にどういった影響を与えるのかーー。

対談を終え、ロジャーズ氏が著書にサインを入筆し、中田氏に手渡すと、「私もあなたのサインが欲しい」とリクエスト。発刊前だったため、急遽「白紙」の『労働2.0』にサインをして、プレゼントするという一幕も。

90分を超える白熱対談となったが、「世界的投資家からどんなことでも学び取ってやろう」という中田氏の貪欲な姿勢と、終始、その慧眼に感服していた様子が印象的だった。

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