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メンダコ、ヨコヅナイワシ...歴代の主役が集結!サンシャイン水族館「ゾクゾク深海生物」の魅力

PHPオンライン編集部

2026年01月25日 公開

メンダコ、ヨコヅナイワシ...歴代の主役が集結!サンシャイン水族館「ゾクゾク深海生物」の魅力


ダイオウグソクムシ

サンシャイン水族館では、2017年から冬の恒例イベントとして「ゾクゾク深海生物」シリーズを開催してきました。今年でなんと記念すべき10回目! 10周年を記念する今回は、歴代のメイン生物が勢揃いする豪華な内容となっています。

 

ゾクゾク深海生物10年の歩み

サンシャイン水族館入口

サンシャイン水族館が「ゾクゾク深海生物」をスタートさせたのは2017年。以来、毎年欠かすことなく開催され、今や水族館を象徴する恒例イベントとなっています。飼育スタッフの三田優治さんは、このイベントの原点についてこう語ります。

「深海という過酷な環境下で、独自に進化を遂げた生き物たちの姿は、言葉にできないほど魅力的です。この面白さをお客様に伝えたいという思いから始まりました」

今回の展示は、まさにその集大成です。これまでのメイン生物たちが勢揃いし、彼らが深海を生き抜くためにどのように体を進化させてきたのか、そのパーツひとつひとつにフォーカスした、まさに"総集編"といえる豪華な内容になっています。

 

手書きのキャプションにした理由は?

飼育スタッフ手書きのキャプション

館内に入ってすぐの特設水槽エリアで目を引くのが、水槽に添えられた「手書き」の解説パネルです。イラストを担当したのは、魚類チームでイカやサンゴの飼育も担当する堀米巧都さん。あえてデジタルではなく手書きを選んだのには、深海生物展示ならではの理由がありました。

深海生物の採集は常に予測不能です。深海底曳き網漁で、思いがけずレアな生物が手に入ることがあります。

「印刷されたパネルでは、急な展示変更に対応できません。手書きなら、その場で描いてすぐにお客様にご紹介できます。レアな生き物との出会いを逃さず伝えたいという狙いがあります」と解説します。

今回は「ミドリフサアンコウ」や「アズマハナダイ」が、手書きの解説とともに展示されていました。アズマハナダイは深海魚としては珍しく色鮮やかで、これまでは陸に揚げることが難しかった生物ですが、今回は特別にお披露目されています。

ホシヒメコダイ
ホシヒメコダイ

 

世界で唯一の「ヨコヅナイワシ」プラスティネーション標本

ヨコヅナイワシ

展示の目玉の一つが、水深2,000mの生態系の頂点に君臨すると考えられている「ヨコヅナイワシ」の標本です。2023年に採集されたこの個体は、世界でわずか7例目という超レア生物。この貴重な個体をいかに美しく、詳細に観察してもらうか。水族館が出した答えは「プラスティネーション」という特殊な標本技術でした。

一般的なホルマリン漬け(液浸標本)は時間が経つと色が白っぽく抜けてしまいますが、プラスティネーションは体内の水分や脂肪をプラスチックに置き換えるため、生前の色味や質感を驚くほどリアルに保つことができます。液体を使わないため軽く、ガラス容器越しではない生に近い迫力を感じられるのが特徴です。

ヨコヅナイワシのプラスティネーション標本を見られるのは、世界でもサンシャイン水族館だけだそうです。深海の王者の風格を間近で観察できる唯一無二の機会となっています。

 

メンダコを“生きた姿で残す”

メンダコの標本

深海生物のアイドルとして絶大な人気を誇るメンダコ。しかし、体が非常に柔らかく、網に入るだけでもボロボロになってしまうため、生体展示は極めて難しいそうです。

サンシャイン水族館は2022年、メンダコの飼育で「78日間」という日本最長記録を樹立しました。この長期飼育から分かった貴重な生態――実は砂地を這って生活し、小さな甲殻類などを食べていること――などが、今回の展示では詳細に紹介されています。

さらに、生きていない姿であってもその魅力を伝えたいと用意されたのが「色彩保存標本」です。通常のホルマリン標本ではギュッと縮んで色が抜けてしまうメンダコを、グリセリンを用いることで、生きていた時のような鮮やかな赤色とフォルムを維持したまま展示することに成功しました。スタッフの長年の研究視点とともにじっくりと堪能できる展示です。

 

水中ドローンが変えた深海研究

水中ドローン

人が直接行けない深海。サンシャイン水族館では2019年から水中ドローンを導入し、これまでに20回以上の調査を行ってきました。飼育スタッフ自らがコントローラーを握り、深海の底へとドローンを沈めていくこの調査は、大きな成果を上げています。

例えば、深海生物「トリノアシ」に付着していた小さなエビ。ドローンで直接観察・回収し、博物館の学芸員と共同で研究した結果、図鑑にも載っていない「新種」であることが判明したといいます。これは直接海を覗けるドローンならではの成果です。

また、駿河湾の2,000mで発見された「白いソコボウズ(仮称)」にも注目です。

現地の漁師さんから「白いソコボウズが捕れる」という情報を得て飼育スタッフが漁に同行し、実際に採集に成功。それまでは"ソコボウズ"という深海魚で体表の白い個体と思われていましたが、研究によって別種であることがわかりました。まだ日本語の名前もついていない、深海研究の「今」を見ることが可能となっています。

 

ゾクゾク深海生物 これまでの歩み 2026
【開催場所】サンシャイン水族館
【開催期間】
前期:2026年1月16日(金)〜 2026年3月12日(木)
後期:2026年3月13日(金)~ 2026年5月10日(日)
特設サイト:https://sunshinecity.jp/file/aquarium/zokuzoku_deep_sea/

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