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消費税が上がっても「老後の安心」が得られる暮らし方

荻原博子(経済ジャーナリスト)

2019年10月22日 公開 2023年09月12日 更新

 

「老後の安心」を手に入れよう

返す返す、日本人は「お金の教育」が不足していると感じますが、お金について考えることが苦手ならば、不得意分野に手を出さなければいい。

投資にしても保険にしても、仕組みとからくりを理解し、それでも納得した人はお金を出せばいいし、そうでなければ敬遠すればいい。

「やらないと不安」という気持ちだけで、お金をかけることほど危険なことはないのです。

2018年に金融庁が発表した資料によれば、銀行の窓口で投資信託を買った人のうち、じつに46%が損をしているといいます。

いまや当時から株価は落ちていて、為替も円高になっている。投資環境が悪化しているのに手を出せば、「老後の安心」をかえって遠ざけることになります。

アメリカと中国の経済戦争の行方が不透明で、ヨーロッパに目を向けても、イギリスのブレグジットをはじめ、世界情勢は混沌としています。

日本はといえば、いまだデフレが続いていますが、こうしたなかでもっとも価値が高いのは現金です。

「消費税10%時代」に暮らしを守るには、とにかく無駄な支出を減らすことに尽きます。家計をしっかり見直すことができれば、「老後の安心」に繋げることができるのではないでしょうか。

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