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自分の「泣きのツボ」を知り、1週間に1回、涙を流そう

吉田英史(感涙療法士)

2020年02月18日 公開 2024年12月16日 更新

自分の「泣きのツボ」を知り、1週間に1回、涙を流そう

企業に広がりつつある「涙活」とは?


2019年12月6日、日本赤十字看護大学で学生や教職員らに涙活セミナーを行なっている吉田氏

「泣くと気持ちがスッキリする」ということを実感したことがある人は多いだろうが、ストレスをマネジメントする方法として「涙活」というものがある。感涙療法士の吉田英史氏に、泣くことの効果と涙活の実践法を聞いた。

 

涙は睡眠や運動よりもストレスに効く!?

 皆さんは、最近、涙を流したことがありますか?

 日本社会には、家の外だけでなく、家の中でさえも、泣くことを極端に嫌う風潮があります。幼い頃から「泣いてはダメ!」と言われて育ってきたのですから、学校や職場で涙を流すことに抵抗がある人が多いというのは頷けます。

 でも、実は涙は、睡眠や運動よりもストレス解消に役立つことが、脳科学的に解明されてきています。

 人間はストレスを感じると、自律神経のうち、交感神経が優位になります。しかし、涙を流すと、副交感神経優位へと切り替わります。副交感神経が優位になると、気持ちが落ち着いたり、リラックスしたりするため、泣くことで人間は「スッキリした」と感じるのです。

 私たちが提唱している「涙活」は、ストレス軽減を目的にして、積極的に涙を流すことです。

 

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「情動の涙」が自律神経に作用する

著者紹介

吉田英史(よしだ・ひでふみ)

感涙療法士

神奈川県鎌倉市出身。早稲田大学で心理学と教育学を学び、同大学院で人材マネジメントを研究。高齢者福祉施設勤務、学校勤務を経て、現職。2014年、認定資格「感涙療法士」を、医師、脳生理学者で東邦大学医学部名誉教授の有田秀穂氏と創設。感涙療法士として、学校(生徒・先生・PTA向け)、病院(患者・医師や看護師などの医療関係者向け)、企業、自治体において、涙活ワークショップや講演会を実施している。元高校教師・スクールカウンセラー。通称、なみだ先生。

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