最もお金がかかるのは何歳のとき?
家計においては、教育費が必要な時期と重ねて、マイホームや車の購入(買い替え)などが重なることがあります。出費がかさむ働き盛りの40代前後には年齢的に体調を崩しやすくなることもありますね。
また、育児と介護の時期が重なる方も増えています。
将来設計に関する話し合いは、具体的であればあるほど何をすべきかが明らかになり、安心感につながります。先が見通しにくい時代だからこそ、想定されるライフイベントを押さえておく必要があるでしょう。
(例)
【家族で毎年計上したい予算】
家族旅行(国内)、帰省旅費、家電の買い替えなど
【想定されるイベントのうち特に話し合いが必要な例】
第三子の可能性、子どもの中学受験、大学進学、マンションor 戸建て購入、車の購入や買い替え、引っ越し、居住地の変化など
ライフイベントを見て感じたこと、考えたことを二人で共有しましょう。
もっとも教育費がかかるのは、子どもの大学進学時期です。子どもの進路の方向性によってその額は大きく異なります。
子どもたちには高校を卒業したら親元を離れてほしいと個人的には思っていますが、わが国では、一人で暮らすための質のいい住宅が整備されているとは言えません。都市によっては、家賃負担は相当な額になります。
また、国公立大学の授業料は増額してきています。国公立、私立に限らず、高等学校等の国や各自治体からの授業料軽減助成金などもあり、変化をしっかり把握していきましょう。
たとえば、我が家は、夫婦と子どもたちの年齢を重ね合わせると、教育費が最大になるのは、2030年頃、私たちは50代半ばです。さらなるもう一山は夫婦ともに60歳を過ぎてから。
つまり私たち夫婦は、少なくとも60歳前後では、収入が減ることなくむしろ増加している必要があり、何をすべきか、何ができるか、話し合いが続いています。当然、健康でいることが最低条件です。
また、終わりがある子育てとは違い、介護となると月日とともに状態が悪化するという心配が拭えません。老いてくる親の介護に関する話し合いも同時並行で行う必要があります。
遠方に住んでいる場合は、帰省費用もかさみ、気力体力勝負の一面もあるかもしれません。
その時、仕事は続けられるでしょうか。親の性格や性別、考え方によっては対応に工夫が必要になるでしょう。
何が優先順位の上位になるかは、時期によって変わり続けます。結局、私たちはどんな人生を歩みたいかと自分自身に問い続け、答えを探し続けているのです。それがキャリアです。