「改善・予防する」心がけが大切
ハンドベインは医学的には問題のない症状ですが、治療を行って手の甲や腕がきれいになると、みなさん輝くような笑顔になり、その後の人生が一変する方もいらっしゃいます。そして、それが結果的に、心身によい影響を及ぼすことも珍しくありません。
つまり、ハンドベインの治療は審美的な側面のみならず、間接的に健康の増進や生きがいの創出にもつながる可能性があるということです。
超高齢社会となったわが国の現状を考えると、これからの医療は病気を治すだけでなく、病気を予防し、加齢による衰えを改善することに、医学的な知識や経験、技術を駆使することが、とても大切だと私は考えています。一般に「予防医療」「アンチエイジング医療」と呼ばれるものです。
ただし、「予防医療」「アンチエイジング医療」においては、私たち医療者はあくまで脇役です。
もちろん、相談を受ければ全力でサポートしますが、みなさん自身が自ら積極的に取り組んでいく意識が大切なのです。ハンドベインの改善・予防も同様です。