レストラン店のスタッフをデリバリー店へ
ブラザーズ本店(人形町)
ブラザーズはレストラン、テイクアウト、デリバリーという3種の業態で5店舗を展開しています(店舗により、提供している業態の組み合わせが異なります)。
「ブラザーズ日本橋髙島屋店」はその名の通り、日本橋髙島屋の新館7階に出店しているレストラン(テイクアウトも可)です。
2020年4月、コロナの影響により、日本橋髙島屋は一時閉館となりました。私たちがいくら営業したくても、百貨店のルールは守らなければいけません。ブラザーズ日本橋髙島屋店の売上もなくなりました。
そこで、同店のスタッフをデリバリー店に移動させました。デリバリー店はコロナ禍での「ステイホーム」により、もともと高かった需要がさらに高まっていました。人員を増やし、配達時間を短くしながらサービスを高めたことが功を奏し、デリバリーを行う2店舗は月間最高売上を記録することができました。
「通常通り」の行動とスタッフの臨機応変な対応
プロモーションの手も緩めず、会社訪問、ポスティング、手配りのチラシ、常連さんへの電話や手書きのハガキ送り、ダイレクトメール、新商品の販売による来店促進、SNSの大量投稿など、宣伝を強化しました。人形町本店の店長は、以前一度やめていた手配りのチラシ配布を復活させました。
レストランでのテイクアウト販売や新商品の販売も行い、政府から酒類販売禁止が発令された時は、専務の妻と部長が素早く動き、ノンアルコールカクテルを3時間で3種類作り、POPを作成し、翌日にはレストランで販売できるように早急に対応しました。
ブラザーズは、社会貢献活動の1つとして、店舗周辺の地域清掃をしています。今まで一度も休んだことのなかったこの地域清掃も、これまで通りコロナの中でも継続することを決め、スタッフもほぼ全員が参加してくれました。
また、この時期に全店舗の外観を中心としたリニューアルにも取り組みました。駐車場の床の塗装、サイン看板の取り替え、テントの取り替え、内外装の塗装を行い、心機一転しました。
このように、コロナ禍に営業を続ける意義と価値をスタッフと共有した上で、今まで大切にしてきた「通常通り」の行動を粛々と継続し、強化したのが主な勝因だったと考えています。
【メモ】
・「人形町本店」(レストラン/テイクアウト/デリバリー)
・「テイクアウト人形町店/ホームデリバリー人形町店」(テイクアウト/デリバリー)
・「東雲店」(レストラン/テイクアウト/デリバリー)
・「新富町店」(レストラン/テイクアウト)
・「日本橋髙島屋店」(レストラン/テイクアウト)