うまくいかなかった時、自分を責めてしまっていませんか…?人は自分からの否定でも傷ついてしまうものです。元気がない自分も認めてあげるようにしましょう。
※本稿は、『PHPスペシャル』(2018年12月号)より、内容を一部抜粋・編集したものです。
自分を否定すると感情の起伏が激しくなる
私は35歳まで、躁うつ病やパニック障害、強迫性障害、不安神経症などに悩まされ、家から一歩も出られない生活を送っていました。
今思えば、苦しみながらも前を向いて生きていこうとしていたのに、とにかく自分を否定し続けていました。「どうせ私なんてダメだ」と自分を罰したり、少しでも批判的な目を向けられるとすぐに落ち込んだり、感情の起伏が激しくて八つ当たりをしたりともがいていました。
少しくらいうまくいかなくても大丈夫
自他からの否定は、人の心から元気を奪います。特に、自分で自分を否定する行為は、瞬時に気力を枯渇させるどころか、元気を出そうとする心の動きさえも邪魔してしまいます。
元気を出したくても出せない当時の私に欠けていたのは、まさに自分を肯定する力でした。
「元気を出せない自分はダメだ」と自己否定をするばかりで、「思うように元気を出せなくてもいいじゃないか」と自分をなぐさめたり、「少しくらいうまくいかなくても大丈夫」と自分を励ましたりすることをしていなかったのです。