30代以降は「自分はどこで勝負すべきか」を見直そう
こうした視点から、皆さんも自分の期待役割はどういったものか、改めて考えてみてはいかがだろうか。メンバー一人ひとりが「期待役割」を意識することは、チーム全体のパフォーマンスの向上にもつながる。
例えば、常に「そんなことが本当に可能なのか?」というような突拍子もないアイデアを出す人と、「それは無理だ、なぜなら」と企画の実現可能性を論理的かつ冷静に分析する人、「全部は難しいけれど、この部分は生かせるんじゃない?」と間に入ってまとめようとする人など、それぞれ違った役割を持った人が集まったほうが、意見がより良いものに進化していくからだ。
自分の得意なこと、やりたいことと、自分の求められていることをうまく合わせていくことで、本人にとってもチームにとってもWIN-WINの関係になる。
自分の現在の役職はもちろんだが、「どうしたら周りの人と差別化できるか」という期待役割の視点から自分のスタイルを考えることは、あらゆるビジネスパーソンにとって不可欠と言える。
20代のうちはあれこれ試行錯誤してもいいが、30歳を過ぎたあたりからは、自分がどういうスタイルでこれからやっていくかということを明確にしておきたい。