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刺激が苦手なのは遺伝の関係...「内向型」と「外向型」を分ける科学的な根拠

ティボ・ムリス(著述家,ライフコーチ)

2023年10月18日 公開

 

「内向性」と「恥ずかしがり」は同じではない

多くの人は「内向性」と「恥ずかしがり」を区別できないようだが、このふたつは同じではないから区別することが重要だ。

内向性というのは、感情的なエネルギーを生産し、消費するやり方をさす。だからといって自信がないとか、他人と話すのが怖いというわけではない。

もしそうなら、それは別の問題である。なぜなら、どんな性格の人でも、ときには自信不足や恐怖心で苦しむからだ。

内向型の人は深い話になると大いにしゃべるが、雑談をするのは疲れると感じるようだ。私たちはしゃべるのを求められているからしゃべるのではなく、伝えるべきことがあるときだけしゃべればいいと考えている。

しゃべりたくないときに無理にしゃべろうとすると、内向型の人はすぐにくたくたになってしまう。外向型の人がたいてい好む、にぎやかな場所や明るい光、人混み、慣れない状況のような外部の刺激に対しても、内向型の人はすぐに疲れを感じるようだ。

私は内向型人間だが、「内向性」と「恥ずかしがり」を区別するのに時間がかかった。この数年間で自信がついてきて、自分がとくに恥ずかしがりではないことに気づいた。

大人数でいるときや雑談をしたりするときに恥ずかしいとは必ずしも感じなくなったが、しゃべるだけのエネルギーがないときは、しゃべるのを避けている。

何らかの状況では、私はふだん持っているよりも多くのエネルギーを必要とする。まさにこれこそが、気軽に雑談ができない理由なのだ。恥ずかしがりだからではない。私はこの数年で、「内向性」と「恥ずかしがり」の大きな違いに気づくようになった。

たとえば、パーティーに行っても、誰に話しかけたらいいかわからないことがよくある。多くの人と知り合う時間はないし、雑談は好きではない。

結局、ごくわずかな人と一対一で会話をする(興味深い人と話すことができれば最高だ)か、何をしたらいいかわからないまま、あるグループから別のグループへとぎこちなく移動して疲れるか、どちらかである。もちろん、それは最悪のパターンだ。

内向型の人は他人と雑談をしてもエネルギッシュにならず、自分が情熱を感じる話題になったときに初めてエネルギッシュになる。

「内向性」と「恥ずかしがり」の違いを理解することの重要性は、いくら強調してもしすぎることはない。この違いがわかれば、自分が実際に恥ずかしがりかどうかを再確認できて、後ろめたさを抱く必要がなくなる。

自信をつけることは難しいから、「内向性」と「恥ずかしがり」を混同することによって、それをさらに難しくする必要はない。そんなことをしても、変えることのできないものを変えようとするだけだから、時間と労力の無駄であり、結局がっかりすることになる。

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