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食べ過ぎで体重増加の原因は“むくみ” 脂肪をつけない48時間以内のリセット法

坂村純子(パーソナルトレーナー)

2024年06月28日 公開 2024年12月16日 更新

ダイエットのための運動、食事制限、必死に行っているのに、ちっとも効果が出ない......思い通りにならないのは、少しポイントがズレていただけです。ストレスをためずにスイスイできて、キレイになれる。調子がいい毎日が訪れるヒントを、お伝えしていきましょう。

※本稿は坂村純子著『オトナ女子の「やっかいな疲れ」がとれる大全』(大和出版)より一部抜粋・編集したものです。

 

運動ではやせない

●やせるための運動ほど非効率なものはない
●運動の本来の目的は活動的な生活が送れるようになること
●キツイ運動よりも栄養や姿勢をよくしたほうが早道

やせるためには、まずは運動をしなきゃと思っていませんか? しかもかなりキツイ筋トレやランニングなど、毎日頑張ってやらないと脂肪は燃えないからと......。でも残念ながら、運動で消費できるカロリーはほんのわずかなのです。

たとえば体重50kgの人が、時速約8kmのランニング30分で消費できるエネルギー量はわずか200kcl、これはピザ1切分にしかなりません。この数字を見ても「やせるための運動」ほど、非効率なものはないですね。

一方で、「今日は運動したから」と、いつも以上に食べてしまっていませんか?

私もかつては経験者です。もちろん、運動は体によいことは間違いないのです。運動によって脳が活性化されたり、生活の質が向上することで高血圧や糖尿病等、「生活習慣病」の予防になります。気分がよくなってストレス発散もできます。

運動の本来の目的は活動的な生活を送ることができるようになる体の土台づくりです。もし、あなたが健康的にやせたいのでしたら、キツイ運動をする前にまずは栄養をしっかりとって筋肉をつけて、姿勢を正しくすることのほうが大事なのです。

 

やせたいのなら正しく食べるべし

●食事制限の前に何をとっているのかを振り返ること
●タンパク質の1日の必要量は体重1キログラムに対して1グラム
●食べない選択ではなく、食べる選択が大切

「とにかく早くやせたい!」と思うと、食べたいものを我慢して、「食事制限」という傾向になりがちです。私も大学生の頃に極端な食事制限をして体重を落としたことがあります。ただ、かなりのストレスで長くは続きませんでした。

確かに食べなければ体重は落ちます。でも、落ちるのは体重だけでなく、食事制限による栄養不足から代謝も落ちてしまいます。つまり結果的にやせにくい体になってしまうのですね。

自分の体験からも実感するのですが、大切なことはやみくもに食事を制限するのではなく、今の体重になっているのは何をとり過ぎているのかを知ることなのです。私達は日常、食べ物から栄養素を取り込んで、その栄養素が体内でエネルギーを生み出したり、筋肉や細胞をつくり出すという役割を分担して働いています。特に代表的な栄養素としては、炭水化物、タンパク質、脂質という三大栄養素を摂取していますが、この三大栄養素だけがエネルギーを持っています。

太る人に多く見られる傾向は、この三大栄養素の中でも炭水化物と脂質をとりすぎている、そしてタンパク質、ビタミン、ミネラルが圧倒的に不足していることです。日々の食事において最も摂取してほしい栄養素はタンパク質です。その理由は、まさに、筋肉、骨、内臓、皮膚、血液等の体をつくる成分になっているからです。

それとは逆に炭水化物や脂質は主にエネルギー源なので、とりすぎてしまうと、使いきれずに余った分は「体脂肪」として蓄えられることになるのです。ちなみにタンパク質の一日の必要量は体重1kgあたり1gとされています。50kgの女性だとしたら、50gは必要だということです。

このように食事制限をしても、本来とるべき栄養素が足りないために、代謝が落ちて逆に太ってしまうことも考えられます。健康的にやせたいのであれば、食べないのではなくて、まずは必要な栄養素をしっかりとって正しく食べることが大切なのです。

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食べ過ぎた翌日にしたい3つのこと

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