「大卒女性」より「高卒男性」が課長になれる日本企業の現実
2019年03月27日 公開 2022年07月08日 更新
そして燃え尽きて専業主婦となる日本の女性たち
会社という「イエ」で正メンバーになれるのはかつては男だけでしたが、いまでは女性も加わることができるようになりました。
これはたしかに進歩ですが、しかし女性がイエの一員として認められるには、無制限の残業によって滅私奉公し、僻地や海外への転勤も喜んで受け入れ、会社への忠誠心を示さなければなりません。
そしてこれが、「子どもが生まれても働きたい」と思っていた女性が出産を機に退職していく理由になっています。
日本の会社は、幼い子どものいる女性社員のために「マミートラック」と呼ばれる仕事を用意しています。
「男性や独身女性と同じように働かせてはかわいそうだ」との配慮だとされますが、残業しなくてもいいマミートラックでは忠誠心を示すことができず、イエの一員とは認めてもらえません。
当然、給料も減るし昇進もできないでしょう。
これまで対等の関係だったのに、いきなり二級社員のように扱われ、同期ばかりか後輩にも追い抜かれていくというのは、優秀で真面目な女性ほど耐えがたいでしょう。
こうして彼女たちは、ちから尽き燃え尽きて専業主婦になっていくのです。