「お金に悩む人」ほど”お金に依存している” 負の潜在意識が起こす罠
2019年04月05日 公開 2022年03月10日 更新
この世界の法則は「意識が世界を作っている」
この世界の物質と空間は、基本的にエネルギーと量子(素粒子)でできています。
素粒子というのは、物質をこれ以上分解できないというところまで分解した粒です。そして、この超ミクロの世界の現象を扱っているのが、量子論(量子力学)という物理学です。
この量子力学で大切な法則が「意識が世界を作っている」ということ。
簡単に説明すると、量子には「波=非物質」の時と、「粒=物質」の時があります。
人の意識が介在している時は物質化し、人が意識していない時は非物質化していることが確認されているのです。
量子は意識がないと物質ではない状態(波=エネルギー)で、意識によって量子の「時間」と「位置」が決まり、物質化します。これは、何を意識しているか、それによって世界が作られるということです。
ノーベル物理学賞受賞者である理論物理学者ユージン・ウィグナー博士が、「意識に言及することなしに、量子論の法則を定式化することは不可能」という内容の発言をしているように、「この世はまず意識ありき」というのが量子力学の法則です。
「意識が世界を作っている」ということを、すぐには信じられない人も多いかもしれません。
多くの人が、それを「理解しがたいし、実感できない」と感じる理由――それは、世界を作っている意識のほとんどは無意識(潜在意識)だからです。
人間の1日の思考回数は約6万回 といわれていますが、その9割以上は無意識といわれています。そのため意識が現実化しているという物理法則を自覚できないのです。
しかし、あまり自覚していなくても、「は〜、私はお金に縁がないなー」なんて思考が無意識の思考パターンで、常に起きていたとすると、周りの量子は「お金がない」という状態に位置と時間を確定し続け、それが現実化してしまいます。
そうするとさらに「お金がない」という現実を意識し続けるようになるので、さらにそうなる確率も上がっていきます。
「もっと、もっと」と焦ってお金を増やそう、手に入れようとすることが、さらなるお金の不足を引き寄せてしまうのも同じ。「欠乏、不足」という意識が世界を作るからです。
この罠にはまっている人は結構多いと思います。
大切なのは、本当の自分らしく生きること
この思考の罠から抜け出すためには、どうすればいいか?
一つは、「どうすればもっと楽しくなるか」を考える、ということが大切です。
「もっとお金が欲しい」という望みが強ければ強いほど、今は望んでいない状態、ということを意識することになります。
その状態で「こうしなければ」「こうすべき」と頑張っても、なかなか結果は出ません。
反対に、楽しいことや、楽しむことに集中していれば、「楽しい、嬉しい」という自分の素直な氣持ちを尊重することになるので、さらに自分が尊重される現実が確定していきます。
つまり「楽しめば楽しむほど儲かる」という状況になるわけです。
私は、引き寄せの法則の本質は「人、モノ、お金を引き寄せようとすることではない」と思っています。
私が今、実感している引き寄せの本質は、「本当の自分を自覚し、幸せに生きること」だと思っています。
幸福感と満足感にいつも満たされていれば、不足となっている部分も自動的に満たされてくるのです。なぜなら、幸福感と満足感は、幸福感と満足感を引き寄せるからです。
引き寄せの対象を人、モノ、金に限定した時点で、それらの不足を逆に引き寄せます。
なぜなら、「お金を引き寄せよう」と意図した時点で、自動的に「今それがない」という意識が無意識で働くからです。そして、無意識の意図が現象化します。無意識のほうがはるかに強力だからです。
なので、本当の自分を自覚して、本当の自分を生き、幸福感と満足感を高めることで、さらにそのような状況を引き寄せましょう。それが結果的に、人、モノ、金も引き寄せることになるはずです。