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視界がボヤけるのは「老化」ではない! 医師が教える“目のストレッチ”

平松類(医師・医学博士)

2019年08月22日 公開 2022年07月13日 更新

 

ストレッチで楽にピントが合うようになる

少しでも楽にするには筋肉をうまく使うようにする必要があります、筋肉は伸び切った状態で固定するのは結構楽なのですが、中途半端な位置で固定して維持するのはきついものです。

例えば、膝を伸ばしている状態や完全に曲げているのは楽だけれど、中途半端に曲つ目標物を設定して、遠く、中間、近く、中間、遠くというように、焦点を動かしてみます。

具体的な方法を解説しましょう。まずは右手の人差し指を立ててください。

①その指を目から30センチの位置で止めます。大体A4サイズの長い辺が
30センチですから目安にしてください。

②次に遠く、だいたい2メートル以上遠くを見ます。窓から遠くを眺められるなら山などの景色が良いのですが、なかなかな対象物がないかもしれません。その場合は、家の中のテレビや、窓から見える自動車などでもOKです。

③次に今までの2つの距離の中間、1メートルぐらいの位置を見ます。家のカレンダーでもよいでしょう。

この3地点を順に見ていきます。最初は、近く(①)と遠く(②)の2箇所から挑戦してみてください。まずは指の先を5秒見る。次に遠くを5秒見る。これを10回ほど繰り返します。

慣れてきたら今度は、①近く5秒、③中間5秒、②遠く5秒というように、3地点を順に見る。これを10回繰り返し筋肉を使っていきます。

こうすると、筋肉をまんべんなく使っていくことができます。次第に、物を見た瞬間にピタッと、ピントが合うようになってきます。

一日に何度やっても構いません。読書やスマホで目が疲れたときに行なうと、目だけでなく、肩や首の筋肉を休める効果も期待できます。

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