ヒンヤリ怖い話…… 合併症が招く神経障害の恐怖!!
あれ、なんか手や足の先がしびれてるな……。
夫はぼんやりそんなことを感じつつも、さほど気にせずに生活していました。
しかしそれは、とても恐ろしいことだったんです。
糖尿病の合併症のひとつで、よくあるのが神経障害です。手足の先など末端にピリピリしたしびれを感じるようになり、それを放っておくと手足全体にも痛みが感じられるようになります。
手足のしびれが糖尿病に関係しているなんて、普通は思いませんよね。私たちもそうでした。
ところが、調べてみてゾッとしました。
糖尿病神経障害といわれるこの症状は、しびれがさらに進行すると、今度はまったく感覚がなくなってしまうというのです。例えば割れたガラスや画鋲を踏んでも、ちっとも痛くない。
「まあ、絆創膏でも貼っとけばいいか」と思っていると、次第に傷口は化膿してしまうこともあります。さらに、怪我をしていなくても、血行が悪くなるので末端に血が行き届かなくなり、そのうちに足が壊死してしまうことも。だから、糖尿病で足を切断することになる場合もあるのです。
血行の悪化による障害は、手足などの末端だけではなく、動脈など太い血管にも発生します。血管のしなやかさが失われて動脈硬化を起こし、さらに血管内に「プラーク」と呼ばれる固まりができて血行を悪化させ、プラークが血管から剥がれると、それが血管内に詰まって心筋梗塞や脳梗塞、脳卒中など命に関わる病気を招いてしまうわけです。
神経障害は、ほんの些細な症状のため気づきにくく、そのままにされがちです。また神経障害自体で生命を脅かすことはありません。ただ、歩行困難になったり、足の切断によって車椅子生活を余儀なくされたら、コワイと思いませんか?
特に初期糖尿病の人は、まったく自覚症状もないまま急に手足が痛み出したりすることもあるので、要注意です。
マルコと夫の、背筋の凍ったお話でした。