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「運動しても痩せない人と、痩せる人」の決定的な“知識の差”

森拓郎(フィットネストレーナー)

2020年04月09日 公開 2024年12月16日 更新

ダイエットをするためには運動をしなければならない、と考える人が多い。しかしその戦略は本当に合っているのだろうか。

人気ボディワーカー森拓郎氏は、著書『運動指導者が断言! ダイエットは運動1割、食事9割[決定版]』より、痩せられない理由は食事ではなく運動を重視していることだという。その理由は何か。

※本稿は、森拓郎氏の著書『運動指導者が断言! ダイエットは運動1割、食事9割[決定版]』より一部抜粋・編集したものです。

 

有酸素運動は時間効率が悪すぎる

脂肪燃焼のための運動の王道と言えば、有酸素運動が挙げられますね。有酸素運動は文字の通り、酸素を利用して体内のエネルギーを消費する運動のことを言います。

この運動は、長い時間をかけて行うことができる強度の低い運動であればあるほど、酸素を使う効率、つまり有酸素性が高まります。

逆に短時間しか行えない強度の高い運動は無酸素運動と定義されます。

有酸素運動は、ウォーキングやランニング、水泳やエアロバイクという運動の種類だけで定義されるものではなく、

運動の強度と時間によって、それが有酸素性の高い運動か、無酸素性が高いかで定義されます。

簡単な例で言うと、ウォーキングとランニングでは、ウォーキングのほうが運動強度は低く、ランニングより長い時間行えるため、より有酸素性の高い運動となります。

ランニングとダッシュであれば、ランニングのほうが有酸素性の高い運動になりますね。

ただしランニングもペースが速くなれば当然無酸素性が高くなり、運動強度が高くなる分、長時間行えなくなります。

運動不足気味の人がランニングでゼェゼェハァハァ言いながら走っている状態は、酸素が足りなくなっている状態ですから有酸素運動というよりは無酸素性が高くなっています。

ゼェハァ言いながら長時間運動はなかなかできません。長時間運動をしたければ、息を切らさないで運動したほうが長持ちします。

ランニングは30分で200キロカロリーの消費カロリーですが、実は体脂肪がすべてエネルギーとして使われているのではなく、

だいたい半分が糖質で、残り半分が脂肪をエネルギーとしているそうです。燃焼効率が良いと言われていても、その程度ということです。

そしてランニングよりウォーキングのほうが脂肪燃焼効率は上がりますが、運動量としては減ります。ウォーキングは30分で約100キロカロリー程度。

ランニングの半分の消費カロリーと言われていますから、ウォーキングがいかにランニングより体脂肪を効率的に消費している運動といえども、2倍の時間をかけなければ、ランニングよりも体脂肪を燃焼しているとは言えないことになります。

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筋肉が増えてもさほど代謝は上がらない

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