ダイエットに失敗する人に共通する「太ってしまう食べ方」
2020年04月12日 公開 2022年07月07日 更新
運動は足し算、食事は引き算
私はダイエットにおいて、運動重視ではなく、食生活をしっかり意識することが必要だと述べました。
しかし、私も元々運動指導者ですから、運動がまったく必要ないことだとは思っていません。もちろん、運動もしっかり行ったほうが効果は高いのです。
ただ私は、あくまで運動を主軸としてダイエットを行い、知識もない状態でむやみやたらに食事制限などを行うことは、自分でリバウンドを作り出しているようなものなので、やめたほうがよいということを言いたいのです。
食事制限をすれば、摂取カロリーが減ります。そして運動すれば消費カロリーが増えるのです。結果、体脂肪も落ちるし、体重も落ちます。
しかし、これはどうしても非日常的であるばかりか、無計画すぎると私は思うのです。
何かゴールを決めて、そこまでそれでがんばり続け、目標を達成したらすぐに前の生活に戻るのではなく、少しずつ戻していくとか、いろいろな方法はあるはずです。
世の中にはさまざまなダイエットの方法が出回っていますが、それらのテーマは結局は簡単や手軽という言葉を売りに、消費者を躍らせているにすぎません。
今も昔も摂取カロリーを抑えて、消費カロリーを増やせば痩せるという図式は変わっていないのです。
しかし、それは誰もがわかっていることで、それを理解していないダイエッターなど存在せず、運動指導者も栄養士もそこを当たり前のように指導していることが多いようです。
ですが、ダイエットの本質は、人間はその当たり前のことができないというところにあるので、それを簡単にこなそうということではなく、
とにかく病的に食べすぎたり、体に良くないものを食べたりしないように自制するためのメンタル面での改善がとても重要です。
食べないとか、動くとかいうのは、誰もがわかっている当たり前のことであり、それをどうやったらできるかという根本的なところへ持っていくべきなのです。
ダイエットは足し算ではなく、引き算をしてくださいと言いました。太ってしまう人は、物事を足し算で考えがちなのです。
ランニングや水泳を行い、痩せる効果があるというサプリメントをたくさん飲む──これは足し算になります。
ランニングや水泳を続けていて楽しいのであれば自分の生活になじみますから、それはとても良いことです。
しかし、ダイエットが目的で、イヤイヤやっている運動は続きません。
その上、食事制限などを行っていると、当然余計に食べたくなりますから、嫌なことと嫌なことを足してしまえばどうなるでしょうか。
それでは続きませんから、やめた時に大きく引いてしまったその負の波は大きくなってかえってくるということです。