「部下が使えない」とボヤく上司が気づかない、若手に見放される原因
2020年04月22日 公開 2024年12月16日 更新
新型コロナウイルスの感染の拡大により、営業自粛や勤務時間の短縮、くわえて会社や職種によってはリモートワークの導入など、働き方も大きく変わってきている。
また、近年の若者の考え方の変化もあり、マネジメントのやり方も新しい手法が求められている。これまでに約250社2万人以上のマネジャーやリーダーに研修を行ってきた、『使えない部下はいない』の著者である成田直人先生に、これからの時代に必要になる部下マネジメント法についてうかがった。
※本稿は、成田直人:著『使えない部下はいない』(ポプラ社)より、一部を抜粋編集したものです
「これできる?」と聞いて表情が曇ったら細分化して提示
人手不足の時代で前よりも人材の質が落ちた……
本来採るべきレベルに達していない人を採らなければいけない……
せっかく入ったと思ったらすぐに辞める……
一度叱りつけたら次の日から会社に来なくなった……
一昔前のように採用や社員の定着が安定していた時代はもうやってこないのかな? と悩んでいる方はいないでしょうか。
特に、世の中が不安定なこの時期において、旧来の高圧的なマネジメントでは、部下はついてこないでしょう。
そのために必要なのが「新時代のマネジメント」です。
しかし、新時代のマネジメントは、旧来のマネジメントと比べると難易度は高くなります。
なぜなら、「右向け右」の方が統率力もあるし、「やる気を引き出す」と言ったコミュニケーションが不要だからです。それこそ「やれ」と言えばすむ話を、新時代のマネジメントは部下が自主的に「やりたくなる」ようにする必要があります。